知らないと損をする? 「睡眠」2
「最初の90分が睡眠にとって大切です」
ということですが、「黄金の90分」とよばれる時間を作るためには、
何をする必要があるのでしょうか?
引き続き、西野精治さんの「スタンフォード式最高の睡眠」で睡眠について学んでいきたいと思います。
・毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。
・できれば23時には、遅くとも日付が変わる前には睡眠をとる。
このような規則正しい生活ができればよいのですが、なかなか難しいことが多いです。
それでは、良い睡眠をとるためには、何をすればよいのでしょうか?
ポイントは「体温」と「脳」です。
・体温
起きているときは、体温を上げてパフォーマンスをアップさせる。
寝る前は、皮膚温度を上げて熱を放射させると、深部体温(体内温度)が下がる。
最初の90分でしっかり体温を下げることで眠りの質が高くなる。
朝が近づくと体温が上昇し、覚醒するようにする。
つまり、 「寝る前に皮膚温度を上げ、深部体温を下げることが必要だとわかります。」
そのためには、3つのポイントがあります。
1 就寝の90分前に入浴をする
意図的に皮膚温度をあげることで、熱を放射させることで深部体温を下げることに
つながります。
ちなみに、すぐに寝たい場合は「シャワー」「足湯」が効果的だそうです。
2 快適な気温
温度が上がると、湿度が高くなりがちです。
湿度が高くなると、発汗しにくくなり、熱放射が減ってしまいます。
快適な温度には個人差がありますが、快適と感じる温度を保つことが大切です。
3 靴下をはいたまま寝ない
靴下をはくことで、熱放射がさまたげられてしまいます。
足が冷えて寝られないという場合は、寝る前に靴下をはいて足を温めておき、
脱いでから寝ると、熱放射が進んで深部体温が下がり、良い睡眠につながります。
次に「脳」についてです。
脳はパターンが好きです。このしくみを利用して、入眠をパターン化することで良い睡眠をとることができます。
1 単調な状態にする。
寝る前には何も考えないようにし、「退屈」な状態にします。
続きが気になる本や動画はむかないということですね。
2 いつものパターンをつくる。
いつも通りの場所、時間、服装、照明、室温で「いつものパターン」を作る。
とくに「寝る時間を固定」することが大切です。
寝る時間を固定すると、「黄金の90分」をパターン化させることにつながります。
では、「明日朝早いから、今日は早くねよう」というのはどうなのでしょうか?
このような場合は「いつも通りの時間に寝て、睡眠時間をけずる」方が眠りの質としては高くなるようです。
もし、「1時間早く寝るぞ!」という場合は、お風呂にはやめに入って、体温を意図的にあげることで睡眠に入りやすくなります。
ついつい、そのときの気分で遅くまで起きていたり、早く寝たりしてしまいますが、
時間を固定することが大切なのですね。
