続ける? 続けない?
「あきらめない!」「粘り強く続けよう!」「最後までやりぬこう!」
あきらめず、粘り強く続けることで、目標を達成することができる。
ということは昔から今でも言われています。
「やめるのはよくない」「途中であきらめない」「逃げないでたちむかう」
こちらも昔から今でも言われています。
本当にそうなのでしょうか?
途中でやめるのはよくないことなのでしょうか?
と、いうことでジュリア・ケラーさんの『やめる力 最良の人生戦略』で
「やめること」について学んでいきたいと思います。
「やめる」ことの良い点は?
「やめる」と聞くとなぜよくない印象があるのでしょうか?
「やめる」ということにも色々な意味があります。
たしかに「自分でやるべきことを、しないままにほうりだす」ということであれば
よくない印象があります。
しかし、「やめる」という言葉でもとらえ方で意味が変わってきます。
たとえば、
「成功の秘訣は、成功するまで続けることだ」
という言葉があります。
あきらめずに続けていれば、成功できるから粘り強く続けよう!と、
はげますときにかけられる言葉の一つだと思います。
しかし、実際に成功するまでに続けたとしても、うまくいかなかった方法を
「やめている」過程があります。
今までやってきた方法を「やめる」ことで、可能性を広げた結果、
最終的に成功したということになります。
つまり、「やめる」ことが可能性を広げることにつながっているのです。
「やめる=失敗」ではない
「やめる=あきらめる=失敗」のように感じていると、やめることは
よくないことだと思ってしまいます。
やめるということは、基本的には今している行動から、他の行動へ変化させる
ということです。
動物は、食べ物を探しているときに、今の方法では食べ物を得られないとわかると
その方法をあきらめます。
「このままではうまくいかない」とわかっていながら行動をするというのは
エネルギーを無駄に使用してしまうからです。
そのため、今の方法をあきらめて、次の手段をとります。
逆に、続けていてもうまくいかないという状況では、むしろやめないことが
失敗につながってしまうこともあります。
