続ける? 続けない?3
やめられない理由は何でしょうか?
よりよいやめ方というのはあるのでしょうか?
今回も、
ジュリア・ケラーさんの『やめる力 最良の人生戦略』で
「やめること」について学んでいきたいと思います。
やめられない理由は?
やめられない理由にも色々あります。たとえば
・サンクコストの誤謬
今まで取り組んできたものが無駄になるからやめにくい。
・セルフイメージ
自分が自分に対して思っているイメージが崩れてしまう。
途中で「あきらめた」と感じて自分に対して失望してしまう。
というようなものがあります。
実際には、うまくいかないと感じているのであれば、方向転換をして再スタートして
問題ありません。
あきらめたとしても他の方法で始めることで失望する必要はないのです。
よりよいやめ方?
では、「今までが無駄になった」、「自分に対して失望した」ということがない
よりよいやめ方というものはあるのでしょうか?
1つの方法として「半分やめる」というものがあります。
つまり、今していることを「少しだけ変化させて続ける」ということです。
「やめる=二度としない」のではなく、一部を少しずつ軌道修正しながら
進めていくことで
・今までのすべてが無駄にならなくなる
・「失敗」ではなくなるため自分に失望するということがなくなる
ということになります。
やめるという心構え
やめることは悪くないといっても、その時の気分でやめてもよいのでしょうか?
やめるときには「やめて何をするのか」ということが重要になります。
少しだけ変化をさせる場合でも、
「今の何をやめて、かわりにどのようなことに取り組むのか」
ということを考えているかどうかが重要になります。
少しだけ変化させるときのステップとして
1 何が起きているのかを見て、何に対処するべきか選択する。
2 対処方法を考えて、実行する。
3 対処内容でうまくいっているのか、いっていないかを判断する。
このような流れになります。
やめることで、「すべてうまくいく」ということはないかもしれませんが、
やめることを選択肢ん1つとして持っておくことで、
精神的に厳しい状況に対処しやすくなります。
世の中全体として、
やめたことを過度に批判したり、やめたことを過度に称賛したりするのではなく、
やめることは普通のことであると受け入れられる社会になっていくとよいですね。
