失敗しないプロジェクト3
プロジェクトの最初には、
・「何を達成するためのものか」を確認する。
計画をたてるときには、
・試してみて、うまくいかなければ次のアイデアを試す。
という工夫を積み重ねることでよりよい計画にする。
これらが大切だとわかりました。
さらに
・より成功の可能性をあげるために必要なこと
・うまくいかなかったときの対処法
・簡単に精度をあげる計画の作り方
について、ベント・フリウビヤさん、ダン・ガードナーさんの『どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?」で学習していきたいと思います。
成功に必要なのに軽視されることとは?
計画をたて、実行するために必要だが軽視されることは何でしょうか。
それが「経験」です。
計画においては、実績のある方法を使用して、高い精度のものを実行していくことで成果をあげる可能性を高めることができます。
しかし、「実績のある方法」つまり経験は軽視されることが多いです。
なぜ経験は軽視されるのでしょうか?
・「誰もやったことない」ことはカッコイイ!
誰もやったことがないというのは、やめる理由ではなく「ぜひやる」理由になります。「最初にした」というブランド価値になるため、経験よりも重視されます。
・自分の経験は前例にないチャレンジだ!
自分で考えたものは「特別」に感じるため、過去の経験から学ぶ必要は無いと考えがちです。
・技術は新しいほどスバラシイ!
まだ効果がわかっていない段階でも「独自」「画期的」「史上初」はセールスポイントになります。
そして、「新しい(と考えている)」ものを実行すると、「想定外(と感じるもの)」が発生して計画が失敗に終わってしまうのです。
最高の計画は
「経験」のあるチームが、実験を積み重ねた結果立案し、実行されるものです。
計画がうまくいかない原因はどこにある?
いざ計画を実行して、失敗してしまった場合
「何がうまくいかなかったのか?」という検証が行われます。
しかし、その原因の追求がうまくいっていないことがあります。
その理由は
・失敗の原因を「実行段階」におけるもの
として追求するためです。
実は失敗の原因は「予測段階」にあることが多いのです。
そのため、うまくいかなかったときにしておくべき大切な質問がぬけてしまいます。
それが
「どうやって予測をたてたのですか?」
という質問です。
そもそも予測の段階で大きくずれていることがあるのです。
人はこれからすることを短い時間でできると考えてしまう傾向があります。
また、直近にみた数字によっても、予測する数字が変化します。
だからこそ「何を基準にして予測をしたのですか?」という質問が重要になってきます。
唯一ではないと心得て・・・
では、何を基準にして予測をするべきなのでしょうか。
それが「過去の例」です。
過去の例を基準にすることで、予測が大幅にずれることがなくなります。
しかし、さきほどの例と同じで
・自分の計画は、以前の計画と違う点があるから、過去を参考にできない
・自分の計画は特別だから過去の例にあてはまらない
と考えがちです。
さらに、「過去の例を基準にする」という方法が非常に単純であるために
「このような単純な方法ではうまくいかない」と感じやすくなります。
実際は過去の例を参照して計画をたて、過去と大きく異なる部分だけを調整するという方法で十分に現実的な予測をすることができます。
