数字に10倍強くなる
「数字に強い」とはどのようなことをいうのでしょうか。
数字は日常的にあらゆる場面で使用されています。
この数字を理解し伝えるためにはどのようなことをすればよいのでしょうか。
今回はチップ・ヒースさん、カーラ・スターさんの『数字の翻訳』で学んでいきたいと思います。
1 ○○をすると、数字が頭に残りやすくなる。
数字だけを使用して説明するよりも、より伝わりやすくする方法があります。
それが「比較」をすることです。
伝えたい数字を具体的なものと比較することでイメージし、理解しやすくなります。
ただ、「比較」をするときには注意も必要です。それは、比較対象がイメージできるかどうかです。
「この公園はとても広いです!ここは私の近所にある池3個分の広さです!」
と言われたとすると「広い!」と感じた方は少ないと思います。
比較対象は多くの人がイメージしやすいものがよいですね。
2 数字を使うときは○○な数字を使用する。
A 12998893円 VS B 1300万円
どちらの方がわかりやすいでしょうか?
A 2.9485倍 VS B 3倍
どちらの方が頭に残りやすいでしょうか?
おそらく「B」の方がわかりやすく、頭に残りやすいのではないでしょうか?
このように、なるべく「簡単」な数字を使用する方が伝わりやすくなります。
3 注目すべき数字は「○」
数字を使用して相手に伝えたいときに、何の数字を使用すると一番伝わりやすいのでしょうか?
それは「1」です。
1人につき、1時間で、1日で、1年で・・・
など「1」を単位にするとイメージしやすくなります。
4 なるべく○○を使用しない。
説明をよりよく理解してもらうためにはどのようにすればよいでしょうか?
それは、なるべく「数字」を使用しないことです。
数字を使用して説明しているときに、耳にした数字でひっかかると他のことが頭に入ってこなくなります。
数字が表している内容を「数字」を使用せずに説明できるようにするとよいですね。
数字に強くなるというのは、数字から伝わる内容を理解して、言葉にできることなのかもしれないですね。
