数字に10倍強くなる2

前回、数字を理解し、伝えるために大切なことが4つありました。

1 (  )をすると、数字が頭に残りやすくなる。

2 数字を使うときは、(  )な数字を使う。

3 注目すべき数字は(  )。

4 なるべく(  )を使用しない。

 1〜4の(  )に入る言葉がわかると、数字をより理解し、伝えることにつながります。

さて、1〜4の(  )に入る言葉がわかりますか?

回答例は

1 比較  2 簡単  3 1  4 数字

です。

 さて、前回内容を少し思いだしたところで、引き続き、チップ・ヒースさん、カーラ・スターさんの『数字の翻訳』で学んでいきたいと思います。

ほどよい○○を見つける。

 比較を使用するだけで、相手によりよく伝わるようになります。さらに伝わるようにするためにはどのように比較すればよいのでしょうか。

 たとえば

 A アメリカの面積は日本の面積の約26倍です。

 B アメリカの面積はバチカンの面積の約24585倍です。

 もし、日本に住んでいる場合であれば、Bの方がインパクトはありますが、Aの方がイメージしやすいのではないでしょうか。

 それは、「バチカンは世界で一番小さい国」と知っていたとしても実際の大きさをイメージしにくいからです。

 比較をするときには、相手も自分もイメージができる、ほどよい「尺度」が必要です。

○倍が伝わる!

 イメージしやすい倍率NO,1は、ずばり「1倍」です。

 つまり、「〜と同じくらい」という伝え方ができる、お互いにイメージできるものであれば非常に伝わりやすいということになりますね。

○○○なものに変換しよう。

 数字が伝わるようにするには、数字を具体的なイメージに変換することが効果的です。

たとえば、日本の都道府県別人口のイメージをつかみたいとします。

(2023年10月時点の人口で表しています。『日本国勢図会2024/2025』)

日本の人口は約1億2453万人

北海道の人口は約509万人

東京都の人口は約1408万人

大阪府の人口は約876万人

佐賀県の人口は約79万人

こちらを「もし日本が生徒数100人の学校だった場合」で考えてみます。

この場合

北海道 100人中 約4人

東京都 100人中 約11人

大阪府 100人中 約7人

佐賀県 100人中 約1人(0.6人)

と、表現することができます。

少し伝わりやすく・・・なったでしょうか?

○の方法で数字を見直してみよう。

 光の速さ(秒速約30万km)と音の速さ(秒速約340m)を比較したいとします。

単位が違うと比較しにくいですので、単位をそろえてみます。

光:1秒で300000000m

音:1秒で340m

光がかなり早いことがわかりますね。

これを他の数字で見直してみるとどうなるでしょうか。

1月1日の0:00に花火を打ち上げたとします。

「10秒後」に光が見えたとします。

さて、音が届くのは?

「4月12日」くらいです。

このように聞くと、光って早いな!と感じやすくなります。

 進む速さを、「時間と日数」という他の数字で見直すことで、光がはやいことがイメージしやすくなったでしょうか?

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