「変化を嫌う人」を動かす方法3
変化への「抵抗」の種類として
・「惰性」
・「労力」
・「感情」
・「心理的反発」
この4種類がありました。せっかくの良いアイデアも、「抵抗」があることによって実行されないことがあります。
その中で、前回は「惰性」と「抵抗」に注目していきました。今回は残りの2つについてロレン・ノードグレンさん、デイヴィット・ションタルさんの『「変化を嫌う人」を動かす』で学んでいきたいと思います。
その前に、前回の内容について確認してみましょう。
1 「惰性」の克服には( )説明することが大切です。同じことを耳にすると、
正しいと感じるようになります。
2 「惰性」の克服のためには、スタートを( )始めます。これならできるという
ところからスタートします。
3 「労力」の克服のためには、( )にします。間違えてしまうことを想像すると
実行しにくいですので、間違えることがないくらいにしておきたいです。
4 「労力」の克服のためには、( )を減らします。多いと感じてしまうと、
実行しにくくなってしまいます。
回答例
1 繰り返し 2 小さく 3 シンプル 4 手順
それでは、「感情」についてみていきましょう。
「感情」とは?
アイデアが良い悪いではなく、変わることへの不安や恐怖によって、変わりたくないと感じることです。
どんなに良いシステムであったとしても、「このシステムによって、自分の役割がなくなってしまうのではないか?」と不安を感じることで、導入したくないという気持ちが出てきます。
「感情」を克服する
感情を克服するためには「感情面の抵抗を発見する」ことが必要です。
人がみんな本当の感情を出しているわけではありませんので、感情は分かりにくいのです。
それでは、どのようにすれば感情面の抵抗を発見できるのでしょうか?
1 「なぜ」に注目する
なぜ抵抗しているのか?がわかると対策を立てることができます。
しかし、人は「なぜ抵抗しているのですか?」と質問してもすぐに答えてはくれません。表面的な理由を答える場合もあります。
そこで、「なぜで5回質問する」という方法があります。5回ほど質問をしていくと本音の部分がきけるようになり、抵抗している本当の理由がわかっていきます。
2 行動を観察する
人は言っていることと、やっていることが違っていることがあります。
実際にしている行動を見てみることで、感情をよみとることができます。
