最小時間で成果を出すために大切なこと3
前回は選択のために必要なことが何かをみていきました。その内容について振り返ってみたいと思います。
1 考えるためのスペースを作るためには、( )を自分から作りにいく必要があります。
2 ( )ことによって、思考が柔軟になり、創造的になります。その結果、視野が広がり、様々な可能性をみつけることができるようになります。
3 ( )時間を確保することで、脳がリフレッシュし、集中力が高まることで学習効果を上げることができます。
4 選択したことに集中するためには、それ以外の選択肢を( )ことが大切です。
回答例
1 時間 2 遊ぶ 3 睡眠 4 捨てる
選択を行うためには、それ以外の選択肢を捨てることが必要になるのですね。
それでは、どのようなことを意識して選択肢を捨てるのかグレッグ・マキューンさんの「エッセンシャル思考」で学んでいきたいと思います。
最終目標を明確にする
最初に捨てる候補となるのは、「やろうとしていることに合わない行動」です。
しかし、やろうとしてることが分かっていなければ捨てることはできません。そこで、捨てるためにまず必要になるのは「目標」です。
目標は明確である必要があります。目標がなんとなくであれば、多くのことに少しずつ手を出すことにつながってしまいます。
では、明確な目標とはどのようなものでしょうか?ポイントとしては
・シンプル
・具体的
・魅力的
・測定可能
誰でも理解できる目標であれば、間違った方向へ進むことを防ぐことができます。
それでは、どうやってこのような目標を作ればよいのでしょうか?
1 細かい言葉は気にしない
中身が重要ですので、細かい言葉にこだわらないようにします。
2 達成を判断できる内容にする
目標ができたら「達成はどのように判断する?」と問いかけてみましょう。答えることができれば具体的でわかりやすい目標になっている可能性が高いです。
上手に断る
断るのは難しいことです。人類は長年、狩猟や採集をする生活を送っていました。そのため、人とのつながりは生死に直結していました。
だからこそ、現代になっても「仲間に嫌われては困る」「期待を裏切るのは怖い」という気持ちが根付いています。
では、断るときの注意点にはどのようなものがあるのでしょうか?
・関係性と判断はきりはなす
頼みを断るのは、相手を拒絶することとは違うということを心得ましょう。
・自分が何を失うのかに目をむける
これを選んだときに、何ができなくなるか?を考えるようにします。
・あいまいな返事をしない
あいまいに引きのばすくらいなら、はっきりと断るようにしましょう。
キャンセルする
途中でやめることは非常に難しいです。途中でやめることが難しいのは理由があります。
・さずかり効果
一度持つと、持ったものに価値を感じるようになる
・サンクコスト
時間やお金をかけたものを途中でやめるともったいないと感じる
このような気持ちは、モノだけではなく行動にもわいてきます。だからこそ一度始めたことは、たとえ失敗であってもやめることが難しいのです。
それでは、どのようにすれば途中でも手放すことができるのでしょうか?
1 「持っていないとしたら・・・」
もし、持っていなかったらどのくらい支払う?
やっていなかったら、どのくらい労力をかけてする?
というように考えて、エネルギー消費の多さに注目します。この価値に見合わないと感じると途中でやめることにつながります。
2 現状を一度無視する
何事も「現状」を基準に物事を考えることが多いです。現状を基準にしていることで、「現状維持」をした方が安心だと感じます。
そこで、今やっていることがなかったとすると、どのように活動するかと考えるようにします。
すると、今までやってきたことの中にも無駄があると感じられるようになります。
3 「やめる」を試す
「もし、やめた場合は大きな損をするのではないか?」このように考えてやめられないということがあります。
そこで、実験的にやめてみることで、実際に不都合がでるかを確認してみます。もし何も困ることがないのであれば思い切ってやめることができます。
自分の境界線はどこか?
自分で全部やってやる!という気持ちはすばらしいことですが、無理をしてしまうと何一つうまくいかなくなってしまいます。
そこで、「ここからはゆずれない」という境界線をあらかじめ持つことで、自分の自由な時間を作るようにしていきます。
・境界線の基準は?
誰かに「ジャマをされた」と感じた経験はありますか?
もしくは、誰かに「イライラした」経験はありますか?
「ジャマをされた」「イライラした」など、嫌な気持ちになったのであれば自分の境界線のヒントです。
自分のやるべきことを選択し、しないことを捨てて集中できるようになれば、あとは実行するという段階です。
