最小時間で成果を出すために大切なこと4
選択するためには、捨てることが必要だということを見てきました。
前回の内容を確認しておきたいと思います。
1 捨てるために必要になるのは明確な( )です。
2 捨てるためには、上手に( )ことが必要になります。
3 途中でも( )ことが必要です。
4 自分の( )をあらかじめ持つことで、捨てることができるようになります。
回答例
1 目標 2 断る 3 やめる 4 境界線
このように、捨てることで自分にとって本当に必要なことが選択できるようになります。
それでは、選択したことを実行できるようにするにはどのようにすればよいのでしょうか?
グレッグ・マキューンさんの「エッセンシャル思考」で学んでいきたいと思います。
最悪の事態を想定する
行動をするために計画を立てるとすると、どのようなことに注意すればよいでしょうか?
計画を「理想」の形でつくることがあります。しかし、ものごとは思うように進まないことも多くあります。
そこで必要になることは、トラブルが起きるであろうと想定して、余裕をもたせておくことです。
つまり「準備」を徹底するということです。
うまくいくことを前提にするのではなく、何が起きてもいいように準備をするようにします。
それでは、どのように準備をすればよいのでしょうか?
・1.5倍で見積もる
一般的に人は必要な時間を短く見積もる傾向があります。
そのため、一度見積もった時間の1.5倍かかると考えて準備をすることで、予想外のことにも対応しやすくなります。
・最悪の事態が起きたときにどのような影響が出るかを考える
たとえば、以下のような問いかけをしてみます。
1 どのようなリスクがあるか?
2 最悪の場合どのようになるか?
3 周りへどのような影響があるか?
4 このリスクによって自分へどのくらいの負担があるか?
5 リスクを減らすためにどのような準備をするべきか?
このような想定をすることで、事前に対策をすることができ、スムーズに行動を行うことができるようになります。
減らして成果をだす
普段の生活で、何が一番自分のジャマをしているでしょうか?
とりあえず目についたものを改善しようとすると効果がうすい場合があります。
改善による効果を高めるためには、一番の問題点を見極めて改善することが大切になります。
一番の問題点を発見する手順の例は以下のようなものです。
1 問題と考えられる要素をリストアップする
2 問題点に優先順位をつける
3 最優先の課題を解決する
一番の問題点を1つ解決するだけで、全体的に生産性が改善することにつながります。
小さな積み重ね
たくさん努力をすることは大切なことです。しかし、すべてをがんばってすることは非常に難しいです。
そこで、心がけることは「小さくする」ということです。
目標が大きいことはすばらしいことですが、大きい目標や計画に取り組むときは、途中でざせつする可能性が上がってしまいます。
人は「前進している」という感覚が非常に大切です。この「前進している」感覚を生むために、日々の進歩が必要になります。
毎日繰り返す小さな改善が大きな変化につながります。
ポイントは
・最小限でよいので終わらせる
・早く小さく始める
・進歩を目に見える形にする
毎日大きなことをする必要はなく、小さい進歩を記録していくことが大切になります。
行動を無意識で行う
重要なことを達成するためには、習慣となって自然と身についていることが必要です。
習慣をつくる努力をしておくことで、自然とうまくいくようになります。
では、習慣をつくるためのポイントにはどのようなものがあるのでしょうか?
1 行動をはじめるきっかけを作る
よい習慣も、悪い習慣も何かをきっかけとしておこなっています。きっかけを明らかにすることによって、よい習慣を続け、悪い習慣を断ち切ることができるようになります。
2 習慣をつくるのは一つずつ
よい習慣は増やして、悪い習慣は減らしたいと考えたくなります。しかし、一度にたくさん変えようとするとうまくいかないことが多くなります。
ここでも、小さく始めることを心がけましょう。
今、何が必要かに集中する
過去や未来が気になって不安になるというのは自然なことです。しかし、過去や未来のことを考えることで、目の前の集中すべき大切なことから意識がはなれてしまいます。
目の前のことに集中するために必要なポイントは
「今すること以外を忘れる」ことです。
何に集中してよいか分からないときは、やるべきことをリストアップし、今すぐやること以外は消しましょう。そして、残っている一つに集中して取り組みましょう。
