「頑張ってなんとかする」からの脱却2

 前回は、選択した行動を、楽に行うことができるようにする「精神」について学んでいきました。

 前回の内容について確認してみます。

1 行動をするときには、もっと(  )な方法はないかと考えるようにします。

2 重要な行動に(  )ことを結びつけることで、行動することが嫌ではなくなります。

3 頭と心に余裕を作るためには(  )の気持ちに目がいくようにします。

4 これ以上がんばってもうまくいかないと感じたときは、(  )ことを考えるようにします。

5 現在の世の中は情報が非常に多くなっているので、(  )力を高めることが重要になっています。

回答例

1 簡単(楽)  2 楽しい  3 感謝  4 力を抜く(休む)  

5 注意(集中)

 今回は、より少ない努力で成果を出す行動について、グレッグ・マキューンさんの「エフォートレス思考」で学んでいきたいと思います。

ゴールを明確にイメージする

 仕事を困難にする方法は「ゴールをあいまいにすること」です。

 行動をするときに、明確なゴールがないときは延々と続けるか、途中であきらめるかのどちらかになってしまいます。

 明確なゴールがあれば、どのようにスタートし、1日に何をすればよいかが見えてきます。

 やるべきことが明確になると集中力も高まるので、より効率的に作業を進めることができるようになります。

はじめの一歩を軽くする

 なかなか始められない理由として、「きっと困難があるだろう」と予想してしまうことがあげられます。 

 どうすればスムーズにスタートすることができるのでしょうか?

 研究によると、「今」として感じることができる時間は「およそ2.5秒」だそうです。

 この2.5秒以内でスタートを切ることができる内容であれば、取り組む気持ちが出てきます。

 そのためには

・明確な「最初の一歩」を決めておく

・最初の一歩が困難だと感じるときは、さらに複数のステップに行動を分割する

 このようにして、なるべく簡単に一歩目をふみだせるようにしておきましょう。

 最初の一歩をふみだすことができれば、やる気とエネルギーが高まり、「マイクロバースト」とよばれる強い集中力を生み出すことができます。

手順はかぎりなく減らす

 どんなに簡単なことでも、「めんどうだ」と感じるとあきらめる可能性が上がってしまいます。

 真剣に取り組んでいるときこそ、「必要以上の付加価値」をつけようとしてしまいがちです。

 しかし、「必要以上」の努力や付加価値が大きな成果につながることは少ないのです。

 一度ゼロからスタートして、「必要最低限の手順は何か?」と考えてみましょう。

やらないことを増やして、価値を生み出す手順に集中することが必要になります。

よい失敗を積み重ねる

 「最初から完璧に」と考えるとスタートしにくくなってしまいます。

 現在はうまくいっていることでも「最初はひどいものだった・・・」ということはよくあります。

 間違いが学習を加速させてくれます。

 だからこそ、簡単に始めることが大切になります。

 準備に時間を重ねてからの失敗であれば時間も労力もかかってしまいます。簡単に始めたからこそ、失敗しても気にせず再チャレンジできるのです。

ゆっくり進んで、早く着く

 大きすぎる目標設定には注意が必要です。気持ちを高める効果はあるかもしれませんが、「疲れてあきらめてしまう」原因にもなってしまいます。

  疲れる → 休む → 遅れを取り戻すために頑張る → 疲れてあきらめる

このような悪循環になってしまうことがあります。

 調子の良いときはどんどん進みたいと思うかもしれませんが、「無理のない進め方」をすることが大切です。

 ペースを守ることで、スムーズに進むようになります。スムーズになると速く進めるようになります。

 それでは、どのようにすればペースを守ることができるのでしょうか?

 それは「上限と下限を設定する」ということです。

 下限はモチベーションを維持できるくらいの高さで、多少のトラブルがあったとしても到達できる低さに設定しておきましょう。

 上限は順調に進んでいると感じられるくらいの高さで、疲れてしまわない程度に設定しましょう。

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