「頑張ってなんとかする」からの脱却3
前回までで、エフォートレス思考の3段階のうち
①「精神」 ②「行動」 についてみていきました。
最後の「しくみ化」について見ていく前に、内容を振り返ってみます。
1 ゴールを( )する。
2 なるべく( )に一歩目をふみだせるようにする。
3 ( )をかぎりなく減らす。
4 ( )が学習を加速させるので、簡単に始めることが大切。
5 ( )のない進め方をすることでスムーズに進められるようになる。
6 ( )を設定することでペースを守ることができるようになる。
回答例
1 明確に(イメージ) 2 簡単 3 手順 4 失敗
5 無理 6 上限と下限(下限と上限)
それでは、一つの努力から繰り返し成果を出せるしくみ化について、グレッグ・マキューンさんの「エフォートレス思考」で学んでいきたいと思います。
一生ものの知識
何か問題が起きると解決策を探す。このように1つの問題に対して解決策を探して解決する。そして次の課題を・・・
このように1つの問題に対して、1つの解決策を探して対応するということがあります。
問題は解決できるのですが、100個の課題に対して100個の解決策を探すというのは非常に大変です。
学ぶことは大切ですが、何を学ぶのかということも重要です。それでは、どのようなことを学んでいくとよいのでしょうか。
1 なぜそうなるのか?のしくみを理解する
正しいことを一度学ぶことで、同じタイプの問題に対応できるようになります。
1つの解決策で100の問題に対応できるようになります。
2 他の分野の学習をする
良いアイデアは、今持っている知識との以意外な組み合わせによって生まれることが多いです。
今いる分野以外の学習をすることで、「意外な組み合わせ」を作るきっかけとなります。
3 誰もやっていないことを学ぶ
みんながやっていることを上手にするよりも、誰もがやっていないことが少しできる方が価値が高くなります。
また、みんながしていないことを極めることができれば非常に高い価値を生み出すことができるようになります。
シンプルに伝える
人に教えることで効率よく学ぶことができます。人に教えようという気持ちを持つだけでも、集中力が高まり学習効果が上がります。
それほど「教える」ということには大きな効果があります。
しかし、伝え方にはいくつかの注意があります。
・すべてを教えようとしない
多くを伝えようとすることで、何も伝わらないということがあります。
一番重要なメッセージを伝えられるように心がけます。「何が重要か」を考えるうちに自分の中でも理解が深まっていきます。
・簡単でシンプルに伝える
難しい言葉や表現を使用すると伝わりにくくなってしまいます。「簡単で、シンプルに伝える」ために、どのような言葉や表現を使用するか検討するようにしましょう。
・繰り返しやすいメッセージを使用する
一度伝えたとしても、ずっと覚えていてくれるかどうかは相手次第になります。そこで、「繰り返しやすい」メッセージにするようにします。
相手が、頭の中で繰り返し思い出せるようにすることで覚えてくれている可能性が高くなります。
勝手にまわるしくみ作り
(何度もしていることなのに間違ってしまった・・・あの時注意していれば・・・)
このように感じることがあるかもしれません。
このような後悔をなくすためにできることはあるのでしょうか?
・行動を自動化する
必要な知識が増えると手順が多くなり、複雑になってしまいます。
そこで効果的になるのは「チェックリスト」を作るということです。
チェックリストがあれば、これからする行動に対して「考えなければいけない時間」を少なくすることができ、1度作ると何度も活用することができます。
これにより、ミスを減らすことができるようになります。
問題を事前に解決する
小さな問題が起きていても、ガマンしてなんとか終えることができた・・・ということがあります。
段々と慣れていくと、当たり前になって気にならなくなっていきます。
簡単に解決できる問題であっても、「わざわざ解決する必要もないか」と感じるようになります。
しかし、小さな問題でも繰り返し発生するものであれば、早めに解決することで時間と労力を節約できる可能性があります。
このような、少しの時間をかけることで解決できる問題を見つけるためにはどうすればよいのでしょうか?
まずは次のような問いかけを自分にしてみましょう。
1 自分を繰り返しイライラさせることは何か?
2 その問題を放置した場合に年間でどれくらいの負担になるのか?
3 それを解決するために数分でできることは何か?
そして課題を発見できた場合は、なるべくはやく解決しておくようにしましょう。
問題はあとになればなるほど大きくなりがちです。問題が起きるとそのあとに連鎖的に他の問題が発生することもあります。
1度の苦労でそのあとに起きる100回の苦労をなくすことができるのであれば、早めに解決のための時間をとるようにしましょう。
