ご存知ですか? 残酷な成功法則

 成功のためには「○○が必要です!」という話を色々な場所できくことがあります。その中には効果が高いものと低いものがあります。

どうせならば、根拠のある最も自分にとってプラスになる方法を知りたい。

 ということで、今回からエリック・バーカーさんの「残酷すぎる成功法則」で学んでいきたいと思います。

成功に必要な態度・行動とは?

 「成功」といっても人によってその意味は変わってきます。仕事がうまくいっていることなのか、何か目標を達成することなのか・・・人によって様々です。成功の意味がそれぞれ違う中で、共通して必要な態度や行動というものはあるのでしょうか?

学校での成績優秀者が得意なこと

 学校で優秀な成績をあげていた人は、「世の中を変える!」というタイプが少ない傾向にあります。その理由として主なものは2つあります。

1 学校内ではルールを守ってきちんとする能力が高い人が活躍しやすい。

2 バランスのとれた成績が評価されやすい。

 これらの特徴から、学校での成績優秀者は「現在あるルールの中で優秀な結果を残すことが得意」なタイプが多くなります。

リーダーにもタイプがでる理由

 ある研究によると「うまくいくかどうかは、リーダーではなくチームで決まる」という研究結果がでています。

 他の研究によると「うまくいくかどうかは、リーダーで決まる」という研究結果がでています。

 まるで逆の結果が出るのはどのような理由によるのでしょうか?

 この研究結果の理由については、リーダーの「タイプ」が影響していると考えられています。

  A:今までの経験や活動内容を評価されてリーダーになったパターン

  B:何らかの理由で急にリーダーになったパターン

 大きく分けて2パターンあるとします。この場合、Aパターンのリーダーは「学校成績優秀者」のタイプが多い傾向があります。このリーダーは、チームが持っているポテンシャル通りの結果を残すことが多くなります。

 一方で、Bパターンのリーダーは「過去やってきたこと」通りに判断しない可能性が比較的高くなります。そのため、大きくうまくいくこともあればうまくいかないことも出てきます。

 Aパターンのリーダーで研究をすれば「チームで決まる」と判断され、Bパターンのリーダーで研究すれば「リーダーで決まる」と判断されるということになります。

「何が良くて、何が悪いのか」はわからない

 世の中では、「○○は良い、●●は悪い」このように分けられることが多くあります。もちろん誰がみてもよくないというものはありますが、「○○」「●●」のどちらも環境が違うことで良い、悪いが逆になることもあります。つまり、「○○」「●●」は良い悪いではななく、「異なるだけ」ということです。

「最良」をどうとらえるのか?で方法が変わる

 もし、「最良」になるということを、一般的なレベルよりも高い水準でできるようになりたいというのであれば、バランスよく能力を高めることに時間を費やすことが必要になります。

 「最良」になるということを、一番になるという意味で考えるのであれば、「変わっている」と言われても自分の個性、得意なものをのばすことに時間を費やすことが必要になります。

どちらの「最良」も必要

 では、どちらの「最良」を目指すべきか・・・ではなく、どちらも必要な人材になります。

 全員がバランス型であれば、平穏な時代はよい結果を残すことができますが、環境が極端な状況になるとうまくいかない可能性が高くなります。

 全員が個性型であれば、平穏な時代はとんでもない変わった集団とみられる可能性がありますが、環境が極端な状況になると、極端な環境に適応した人が活躍し、うまくのりこえることができる可能性がでてきます。

 気をつけるべきは「平均」で判断することです。

 学校のテストで、「4科目の学年平均点は60点です」といわれた場合に

  『国語:100点 算数:100点 理科:20点 社会:20点』

 このような生徒に「学年平均の60点だったね。次もこの調子で」とアドバイスをしたら、おそらくその先生は「理科、社会をがんばるように言わないと!」と注意されることになります。

  『国語:60点 算数:60点 理科:60点 社会:60点』

 このような生徒に「学年平均の60点だったね。次もこの調子で」とアドバイスをしたら、やはりその先生は「全体的に得点を上げるように言わないと!」と注意されることになります。

 つまり、平均的にみて・・・と判断するというのはあまり意味のないことになります。

では、何が必要になるのか?

 これらをまとめていくと「成功」と自分が考えるものに近づくために必要なことは

自分の「能力」・「合う環境」をよく知ることです。

 仮に自分が「学校成績が優秀」型に近いのであれば、決まったコースがある道で努力すればうまくいく可能性が高くなります。一方で、決まった道がないコースでは苦労することが多くなります。

 自分が「個性」型に近いのであれば、決まった道がないところで努力することで、自分自身の道を作ってうまくいく可能性が出てきます。

 『自分なりの強みを発揮し、日常生活でも「得意なこと」に時間を費やすことが多くなると幸福度が高まる』という研究がありますので、まずは自分の能力やタイプを知ることが大切になります。

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