ご存知ですか? 残酷な成功法則3
引き続き、成功法則について学んでいきたいと思います。その前に前回の内容確認をしておきたいと思います。
1 いい人であるにもかかわらず、評価されないのは( )さが無能ととらえられてしまうことがあるからです。
2 ( )感情や、( )情報は、強い影響力があることがわかっています。
3 与えすぎるよい人は、成功しにくくなる傾向があるとわかっているため、人のために与える( )を制限しておくことが大切です。
回答例
1 親切(やさし) 2 わるい(よくない) 3 時間
それでは、今回もエリック・バーカーさんの「残酷すぎる成功法則」で学んでいきたいと思います。
最強の対人戦略とは?
人と接するときには、色々な方法があります。色々な方法の中で、最も成功する可能性が高いのはどのような方法なのでしょうか?
それは「しっぺ返し戦略」というものです。基本的には「相手にされたことを返す」というもので、協力してきた相手には協力を、攻撃してきた相手にはし返しをするという戦略です。この戦略のポイントは以下の通りです。
1 相手をねたまない
相手が成功することで、自分が失敗するというわけではありません。相手を負かすのではなく、お互いにとってよくなる行動をとれるようにすることが大切です。
2 自分からは裏切らない
自分から協力していくことは重要ですが、もう一つ重要であるのは自分から裏切らないことです。
3 相手にそのまま返す
協力であっても、裏切りであっても相手にされたことをそのまま返します。裏切りに対しての「報復」が非常に重要なポイントになります。
困難をのりこえる特性
研究によると、あきらめない人が持っている特徴がありました。それは「ポジティブな心のつぶやきをする」というものです。
よい成績をおさめる営業の特徴でも「楽観主義」というものがあるそうです。営業は断られることが多いため、楽観的に考えておけることは重要な要素になります。
楽観主義の特徴
楽観主義には以下のような特徴がでる傾向があります。
・成功を期待する
成功を期待して挑戦することによって、満足する結果になる可能性を高めることにつながります。
・幸運をつかむ可能性が高くなる
うまくいくと想像することで、挑戦する気持ちが高くなります。挑戦する回数が増えることで幸運をつかむ機会にめぐまれるようになります。
ストーリーの効果
自分の中で語られるストーリーは、事実でなくても自分たちに強い影響を与えます。「自分はこれを達成するために生まれてきた」と感じることで、目標を達成するまで粘り強く挑戦することを後押ししてくれます。
仕事でも「有意義である」と感じることがはげみになって取り組むことができるようになります。では、自分なりのストーリーはどのようにすれば見つけることができるのでしょうか?
それは「自分が死ぬときにどのように言われたいか」を考えることです。自分の死について考えるのは怖い気がしますが、自分が本当になりたい姿を想像することにつながります。
物語は編集可能
自分のことを知り、自分がどのようになっていきたいかもわかっているけれども、目指す姿になれていないとき、どのようにすればよいのでしょうか?
方法の1つとして「自分のストーリーを編集する」というものがあります。人は「できない」と思い込んでいるときにはうまくいかないことが多いです。しかし、この思い込みを「やっていくことでできるようになる」と編集することで実際にできるようになっていくことがあります。
たとえば、成績が上がっていない生徒は「自分はできない」と思っていることが多くあります。これらの生徒のストーリーを「コツをつかめば大丈夫」というものに編集していくことで成績が上昇し、途中でやめてしまう人が減少するという結果につながりました。
物語が編集できたら
編集したストーリーを現実のものにするためには「そのストーリーの役を演じ切る」ことが重要です。実際に行動することによって自己認識が変化していきます。
『良い人になりたければ、良いことをするところからスタートすればよい』という言葉もあるように、まずは行動することが大切になります。ところが、「その行動をすることが難しい」と感じることもよくあります。
行動を前向きにする方法はあるのでしょうか?
ゲームにすると積極的に
行動したくなる理由の1つに、「面白いから」というものがあります。普段の学習や仕事における繰り返しは苦痛に感じるにもかかわらず、ゲーム内での繰り返しは喜んでやっている・・・ということがあります。
実は行動を「ゲーム化」することで積極的に行動できるようになることがわかっています。では、効果的にゲームにする方法をみていきたいと思います。
1 勝つことができる
「このゲームは何度もチャレンジすればうまくできるようになる」と考えられると「くりかえし挑戦すればできるようになる」と楽観的にとらえることができるようになり、行動できるようになります。
2 課題が斬新
脳は、常に斬新さをもとめています。斬新さがあることにより繰り返し挑戦したい気持ちがわいてくるようになります。また、ゲームでは自分が上達する一方でゲーム内の難易度も上がっていきます。これにより「次もまた」という気持ちが生まれてきます。
人は基本的には楽をしたいという思考が働きます。そのため、「休日に出かけるより家で寝ていたい」と考えがちです。しかし、実際に友人とでかけてみると非常に楽しかったと感じることがあります。
これは、人が「刺激」によって幸福を感じる傾向があるためです。
3 目標がある
目標があることで、達成できたかどうかがわかるため、挑戦する気持ちがでてきます。普段の学習や仕事でも目標があることは多いですが「自分の目標」ではなく「与えられた目標」であることが多く、モチベーションをあげることにつながっていないことがあります。
また、学習や仕事での目標は達成できず「失敗」となれば、注意されることもあります。そのため、「失敗」という嫌な思いをするくらいなら目標を決めないということもあります。
・自分なりのルール
・自分の目標を
・多少失敗しても大丈夫
このような内容でルールと目標があれば自分を積極的に動かす力になります。
4 フィードバックがある
ゲームでは正しいことをすれば、得点が上がるなど「今のはよかった」ということがわかるようになっています。人は「進んでいる」という感覚があることによって、さらに進む気持ちになります。
ゲームの良い点を活用して行動できるようにすることで、自己認識を変えることができるようになっていきます。
