人生をなんとかしませんか?

 「○○をしましょう!」「□□をしましょう!」

「自己啓発」とよばれるものでは、様々なことをすすめられます。しかし、本当に効果があるものは存在するのでしょうか?逆に、効果があまり期待できないものはあるのでしょうか?

 今回から、オリバー・バークマンさんの『「人生をなんとかしたい」あなたのための現実的な提案』で、自己啓発というものについて学んでいきたいと思います。

情熱をむけられることは探せない

 「情熱をみつけましょう」と言われることがあります。しかし、情熱を探すことは非常に難しいです。情熱というものは何かに挑戦し、何かを習得したときにこと生まれる感覚だからです。

 つまり、情熱は探すのではなく「つくりだす」ものです。目の前にあるものの中から、興味があるものを選んで努力をしてみると「情熱」とよばれるものが生まれてきます。

 大切であるのは、何かに挑戦するときに「恐怖」「不安」を克服してすぐに実行できることです。

自分らしくなくていい

 「いつもの自分でいましょう」という言葉も、よくあるアドバイスの一つです。無理をすることなく、自分のままでいる方がよい場合もあります。

 しかし、「いつもの自分でいようとする」としすぎることは、すでにいつもの自分ではなくなっています。さらに、「いつもの」にこだわることによって自分の行動に制限をかけてしまうことになってしまいます。

心配「しても」大丈夫

 「心配するな!」

 誰しも一度は言われたことがありそうなはげましの言葉です。もちろん、心配せずにできることはよいことです。しかし、心配することは悪いことではありません。

 心配をすることによって、対策をする気持ちになることができます。心配を受け入れて、その原因をさぐるきっかけにすることができれば、心配「しても」大丈夫です。

人は後悔するもの

 人は失敗した場合に「○○するのではなかった」と後悔をします。人はやらなかったときに「○○すればよかった」と後悔をします。結局、後悔はします。

 しかし、より後悔が大きいのはどちらでしょうか?それが「やらなかったとき」です。

 失敗した場合は、反省もできますし、言い訳もできます。一方でやらなかった場合は「□□ができたはずだ」「■■もできたのではないか」と無限の後悔の可能性を作ってしまいます。

 そのため「人は後悔するものだ」とわりきって、挑戦したいことはやっておく方がよいということになります。

書くことの効果

 日記など、何かを書くことは気分を浄化させる効果があります。さらに、何か特定の内容について書くということは気分を向上させる効果があるということもわかっています。

 何かを書くということは、問題を客観的にとらえて、具体的な解決を目指すことができる効果があります。

 これらの効果を発揮するポイントが1つあります。それは「何を書いたかを誰にも見せる必要がない」ということです。

 「誰に見せるわけでもないので頭にうかんだことを書き出しましょう」というアドバイスがあるのは、言葉を書き出す効果を発揮させるために必要なことだったのですね。

感情は強制しなくてもよい

 今日は「リラックスするぞ!」と気合いを入れてリラックスしようとする・・・と、なかなかリラックスできないことがあります。

 ポジティブな感情になろうと、自分に強制するとプレッシャーからポジティブな気持ちではなくなってしまいます。ましてや、周囲から「ポジティブな気持ちになろう!」と強制されている状態では、よりポジティブではなくなってしまいます。

 このように感情を強制的に誘導していくことは非常に難しいということがわかります。

 「今から自由に考えましょう」と言われるとすでに自由ではなくなってしまいます。自分たちにできるのは「目指す感情になるための環境を整える」くらいのものだということです。このように考えておくことで、様々な感情がわきおこってくることも自然なことだと思えるようになります。

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