オプティマルゾーンのスイッチ「EQ」2

 前回から「EQ」について学習をスタートしました。

 「EQ」を高めていくことは良いということはわかりましたが、具体的にどのように良いのでしょうか?

 引き続き、ダニエル・ゴールマンさんとケアリー・チャーニスさんの『ゾーンに入る EQが導く最高パフォーマンス』で学んでいきたいと思います。

自己認識

 そもそも集中とはどのような状態なのでしょうか?

 集中している状態では、課題に必要な神経が活性化し、それ意外の神経が抑制されています。

 これにより、現在取り組んでいる課題に対して没頭している状態が集中している状態になります。

 そのため、「マルチタスク」は注意を様々な方向へむかせてしまうため、集中には不向きです。

 「EQ」の基本となる能力は「自己認識」です。自己認識では、自分の感情を認識して、その感情が自分に与える影響を自覚することができる必要があります。

 自己認識をするためには、自分へ注意をむけることが必要になります。

 自分の注意がどこにむいているかを監視し、コントロールできるようになることで、自分がむかうべきところへ集中できるようになります。

自己認識を高めるためには?

 では「自己認識」を高めるためにどのようにすればよいのでしょうか?

・「今この瞬間」に注意を向ける

 自分の呼吸に意識をむけてみましょう。違うところへ意識がいった場合は、再度呼吸へ意識をむけるようにしましょう。

 「意識が違うところへいった」ということに気が付くことが注意する力を高め、自己認識の力を高めることにつながります。

・頭の中の「ひとりごと」をコントロールする

 気が付くと「自己批判」をしてしまうことがあるかもしれません。自己批判は心を乱し集中を妨げてしまいます。

 自己批判を止めるためのポイントは、現実的な期待を持つことです。

 研究によると「いつもうまくいいくわけではない」という、「成功はできるが失敗も覚悟している姿勢を持っている」人の方がうまくやりとげる可能性が高いという結果が出ているそうです。

このようにして集中力を高めていくことで

・心が落ち着く

・切り替えがうまくなる

・学習の質が高まる

という効果が期待できます。

現代は特に注意をそらすものが多いですので、集中力が高いことは大きな強みになってきます。

自己管理

 感情の自己コントロールができることで、集中し、オプティマルゾーンへ入ることを促します。

 自分をコントロールできることは大きな能力です。

 目標を認識、必要な手順を理解、進歩状況を知り、集中してとりくむことが目標達成には必要です。

 目標にむかって「前進した」と感じると、その一日を「良い日だった」と感じる傾向がみられます。

 このような達成感があることでオプティマルゾーンへ入りやすくなります。

 つまり、注意や感情をコントロールする「自己管理」の能力が高ければ、気をそらすものから目を背けて長期的な目標にむかって集中できるということになります。

成長マインドセットがオプティマルゾーンへ導く

 成長マインドセットとよばれる、「自分は努力してより成長できる」という思考を持っておくことが、失敗を学習の機会ととらえるためには重要となります。

(失敗は能力のせいだ・・・)と考えることで、困難な状況になるとあきらめてしまうことになります。

 この思考を変化させるためには

 「自分は○○ができない」と考えるものに対して「まだ」という言葉をつけるようにします。

 「自分は『まだ』○○ができない」のようにいいかえることで「これからの努力でできるようになる」と感じることができるようになります。

 このように考えることができるようになると、

 ・ものごとのよい面を見ることができるようになる

 ・手強い課題に取り組めるようになる

 ・失敗を自己を高めるチャンスととらえる

 このように変化していきます。

 するとやる気をもって取り組むことができるようになるため、オプティマルゾーンへ入りやすくなります。

適応力

 適応力とは

・変化に柔軟に対応する

・新鮮な考え方や斬新な方法で状況に対応する

 このような力です。つまり、目標にむかって到達する方法を柔軟に変える能力ということになります。

 適応力が高いと、何が起こるかわからない不確実な状況においても、自信を持って対処することができるようになります。

 適応力を高めるためのポイントとしては

 変化を「避けるべきもの」ではなく「チャンス」とみなす思考があげられます。

 自分の心地よい範囲から出て、自分の未知なる世界へふみだしたらどうなるだろうか?と考えることで変化に適応するための心構えができるようになります。

 

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