オプティマルゾーンのスイッチ「EQ」3

 今回も「EQ」と「オプティマルゾーン」について学んでいきたいと思います。その前に復習からスタートしていきたいと思います。

1 自己認識をするためには、(  )をむけることが必要になります。

2 うまくいきやすい人の思考には「成功はできるが、(  )を覚悟している」という特徴がみられました。

3 目標に対して前進したという(  )感がオプティマルゾーンへ入りやすくします。

4 「自分はできない」から「自分は(  )できない」という思考にすることで「成長マインドセット」へ変化させていくことができます。

5 適応力の高い人は、変化を避けるべきものではなく(  )ととらえます。

回答例

1 自分へ注意  2 失敗  3 達成  4 まだ  5 チャンス

いかがでしたでしょうか?

それでは引き続き、ダニエル・ゴールマンさんとケアリー・チャーニスさんの『ゾーンに入る EQが導く最高パフォーマンス』で学んでいきたいと思います。

レジリエンス

 レジリエンスとは、心理的な回復力のことで、困難な状況にあっても、立ち直って成長していく力のことです。

 この「レジリエンス」はどのように高めていけばよいのでしょうか?

・ストレス

 ストレスはどのような出来事が起きたかという内容にもよりますが、どのように受け止めるかに影響を受けます。

 そのため、「ストレスを最初にどのように受け止めるか?」を見直すこともストレスを軽減することに役立ちます。

・バーンアウト

 ストレスが長く続き、回復の機会がないと、「バーンアウト」つまり燃え尽きが起きてしまいます。

 バーンアウトの最初の兆候には以下のようなものがあります。

 ・やる気が低下し、楽しくやっていたことに冷めてしまう。

 ・何事にも無関心になってしまう。

 「ストレス」という言葉はよくない印象を受けますが、実は良い点もあります。

○細かい作業の精度を高める

 必要な情報を探し出す作業に対して、落ち着いて取り組むことができます。

では、レジリエンスを高めるためにはどうすればよいのでしょうか?

1 目的意識を持つ

 目的を持っていることで、失敗にくよくよせずに、心の平穏を取り戻すことができます。

2 目の前の課題に集中する

 ストレスに過剰に反応しなくなり、平静を引き戻せるようになります。

3 変えられることに集中する

 「自分ではどうしようもないこと」を変えようとしてもどうにもなりません。

 そこで、「自分の力で変えられる」ことに集中するようにします。

 具体的には周囲ではなく「自分」を変えるように集中することが大切です。

 感情の管理ができるようになると、心が落ち着き、自分のやりたいことに注意をむけることができるようになります。そして、オプティマルゾーンへ入りやすくなります。

共感

 他者が考えていることを理解する能力は、やりとりを円滑にします。

 特にリーダーやマネジメントをするポジションにいる人の共感能力は重要です。

 人は自分より力のある人の気持ちに同調する傾向あるため、上に立つ人が「共感」の気持ちを持っていることで組織全体がお互いを理解しあうようになっていきます。

 共感を高める方法には以下のようなものがあります。

1 思いやりの思考にする

 自分に親切にしてくれた人の幸せや成功を願い、自分にも同じように願うようにします。

 さらに、自分の周囲の人、もっと広く世界中の人へも同じように願うようにしていきます。

 こうすることで、困っている人に出会ったときに進んで手をかせるようになります。

2 親身に話をきいてくれる人を探す

 人は「真剣に話を聞いてもらっている」と感じると気分がよくなります。

3 思いやりを実践する

 思いやりの行動を「手本」として示すことで周囲にも思いやりが広まります。

人間関係

 人間関係は共感によって豊かになり、共感がなければよくないものになってしまうこともあります。

 コーチやメンターというポジションにある人は、相手の能力を伸ばすためにフィードバックを与える必要があります。

 そのときのフィードバックの与え方によって効果が変化します。

・失敗に焦点を当てたフィードバック

 防御に関わる脳回路が活性化する → 思考が阻害される → 知覚が狭くなる → 選択の幅が限定されてしまう

・強みや成長に重点を当てたフィードバック

 活力とやる気がでる → 学習意欲が高くなる → 行動の選択肢が広がる

このように「おもいやりのある」フィードバックによって、成長をうながしていくことができるようになります。

人をうごかすためには

 誰かの考え方を変えたいのであれば、最初に相手との絆を作ることが必要になります。

 その上で、相手の動機に訴えかけていくことが大切になります。

 ちなみに、動機には3種類あり

 1 達成動機 高い目標を達成したいという動機

 2 親和動機 よい人間関係を維持したいという動機

 3 権力動機 人をコントロールするという動機

 相手がどの動機を持って行動しているかを知ることで相手を説得しやすくなります。

 

 ・鼓舞激励

 リーダーになった場合は自分だけでなくメンバーを鼓舞、激励してチームがよりよく動くようにしていく必要があります。

 鼓舞激励に長けたリーダーは

 ・共通の使命を打ち出す。

 ・部下の日常業務に目的意識を与える

 ・部下のよい面を引き出せるようにする

  このようにして、ポジティブな雰囲気を生み出すことができます。

 では、相手をふるいたたせるためには何が必要になるのでしょうか?

 はじめに大切なことは、自分自身が奮い立つことです。

 自分が信じる使命を言葉で伝えられるようにするためには、自分自身が奮い立っている必要があります。

 

 ・対立の管理

 チームの運営上「対立」はどうしても起きるものです。

 この対立をやわらげるためにはどうすればよいのでしょうか?

 まず第一歩目は「一致できる点を探す」ということです。

 対立をすると不一致について話し合うことが多くなりますが、同じ使命を持っている部分があるはずです。

 その「一致できる点」について話をすることで対立解消の第一歩になります。

 意見が違っていることについて「チームでの仕事の方法を改善するチャンス」と捉えることができるようになれば、新たな解決策を生み出していくことができるようになります。

 普段から「対立は当たり前で、そのたびに改善ができる」という考え方を組織で持っておくことが大切になります。

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