自信の核心
「自信がない・・・だからもう少し自信がついたら始めよう!」このように考えてスタートできないことがよくあります。
ところが、「自信があるからスタートしよう」というレベルがどのようなものかわからず、結局始めることができなくなってしまう・・・
せっかくやりたいことがあるのにスタートできないことは非常にもったいないことです。
そこで、今回からラス・ハリスさんの『自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる』で学んでいきたいと思います。
まずは行動
「何かをするためには、自信がなければ始められない」と考えて動けないということがあります。
ただ、本当にそうなのでしょうか?
自信を高める言葉をもらっても、自信があるふりをしていても、ふと現実を見るとやはり自信が消えてしまう。
いったいどうすれば自信を持って行動できるようになるのでしょうか?
それは「まずは行動すること」です。
毎回の練習は「自分自身を信じて行動する」ということです。
行動を繰り返すことで自分の望む結果が少しでも見えたとき、自信を感じることができます。
自信を持てない理由は?
ただ、「まず行動」と言われても人は色々な言い訳を頭の中で繰り返します。
(時間がない)(忙しい)(やる気がでない)(やっても無駄だ)
脳はなるべくエネルギーを消費しないように、日常を変化させないようにしようとするため、色々な言い訳をしてしまうのは当たり前のことです。
人が自信を持てないと感じる主な原因には以下5種類があります。
1 期待が大きい
常によりよくを自分に要求し、失敗や達成できないことを恐れてしまいます。
2 自己評価が厳しい
自分には能力がなく、うまくできていても偶然だと考える。
これは、人がネガティブなことを見つけて最悪を想定して行動するという性質からきているため、本来は正常な思考です。
近年は「ポジティブ思考」がよいと言われることが多いため、「ネガティブ思考だからよくない」と考えがちですが、そのようなことはないということです。
3 恐れに対して恐れている
過去に経験した感情などが、もう一度やってくるのではないか?と考えて行動できないということがあります。
4 経験が不足している
5 スキルが不足している
経験やスキルについては練習を繰り返すまでは自信を持てないことは当然です。
自信を持つためには?
それでは自信を持てるようにするためにはどのようなステップをふめばよいのでしょうか?
1 スキルを磨く
とにかく「練習」です。自信を持ちたいのであれば練習が必要になります。
2 実際に使う
スキルを磨いたらそれを実際に使用することが必要です。
自分がしている行動に集中して取り組むことでより能力と満足感を高めてくれることにもつながります。
3 結果を評価する
スキルを使用したら、何が効果的で何が効果的でなかったかを評価します。
4 必要にあわせてやり方を変える
得られた結果によって、必要にあわせてやり方を変えます。
今まで通りのやり方をしていても、今まで通りの結果しかでないと感じたときには、やり方を変えることも必要になります。
難しそうに感じるかもしれませんが、実はこれまでの人生で何度もやってきていることです。
日常的にしている行動でも、最初はうまくいかなかったけれども今は無意識でやれているということがあるかもしれません。
その行動と同じように、今やりたいこともできるようになる可能性があるということです。
恐れとは?
行動をするということは、今の居心地の良い環境から一歩足をふみだすということになります。
このようなとき、ふみだす一歩が大きいほど恐れの感情は強くなります。これは弱さではなく通常の反応です。
そのほかにも、恐れに対してよく言われることがあります。
1 恐れは能力を損なう
これについては、世界のトップクラスの人物を想像してみることで真実ではないとわかります。
トップクラスの人々は、困難な状況に対応するときに恐れや不安ではなく、「高揚する」のような表現をします。
恐れは敵ではなく、自分を高めるためのエネルギーにすることも可能です。
2 恐れが足を引っ張る
恐れがあると行動できなくなります。しかし、実際には恐れではなく、恐れに対する自分の態度によって行動が制限されています。
3 自信とは恐れのない状態
自信があれば不安も心配も感じない・・・と考えがちですが実際には自信があっても不安や心配を感じます。
不安や恐れなどをどのように扱うかが大切になるということです。
