権力でたたかう

 「権力」という言葉を聞いたときに、どのような気持ちになるでしょうか?「権力」について理解することは、現実を理解するためには役立つものです。

そこで、今回からジェフリー・フェファーさんの『出世 7つの法則』で権力について学んでいきたいと思います。

「権力」は欠かせない?

 「権力」という言葉に対して、あまりよくないイメージをもっている人もいるかと思います。

 しかし、もし世の中を変えようと思ったときには「権力」は必要ですし、変化を起こすためにも「権力」は必要です。

 世の中という大きなものでなくとも、自分の周囲を変えていきたい場合は、自分に「権力」が必要になってきます。

 自分に「権力」がない場合は、よくないと思う状況であっても受け入れるしかなくなってしまうのです。

「権力」を学び、受け入れるまで

  「権力」について学び、受け入れるまでにはどのような段階があるのか確認しておきたいと思います。

 1 否定

   「権力」を利用するのはよくない!と感じる

 2 怒り

   現実の「権力」による影響の話など聞きたくないと感じて耳をふさぐ。

 3 失望

   どうやら「権力」の話は正しいようだと感じるようになり、「権力」を得るための行動をとることに抵抗を感じる

 

 4 受け入れる

   人生・組織・世の中を変えていくための手段であると理解し、受け入れる。あとは、実践するかどうか。

 

 このような段階をふむことが多くなります。4の「受け入れる」段階まで到達するためには思い込みや独断をさけることが大切です。

 最近は様々なことに対して「批判」が行われているため、世の中では批判が当たり前になってしまっています。ただ、その判断が間違っていることもあります。

 しかも一度、そうだと思い込んだ人の考えはなかなか変わりません。

 自分の思い込みや独断で判断したことだけが正しいとは限らないと思っておくことは非常に重要になっていきます。

自分の殻を抜け出す

 「自分の殻に閉じこもっている」と感じたことはあるでしょうか。(どうせ自分なんて・・・)と感じて自分について売り込むことや、アピールすることは恥ずかしいことだと思うかもしれません。

 まず第一段階は、自分を低く見ることなく、自分のイメージをよくしていくことです。

 インポスター症候群をご存知でしょうか?

 実績があったとしも(次は失敗するのではないか・・・)と常に恐れている心理状態のことです。

 このような恐れがあることで、生産性は下がり、やるべきことを先延ばしにしてしまう傾向があらわれます。

 このような心理状態ではなかなかうまくいきません。

 自分をポジティブに感じ取り、積極的に売り込んでいくという姿勢を持つことが成功へつながる鍵になります。

自分の殻を抜け出すエクササイズ

 まずは、自分を説明するために使用している「形容詞」を書き出してみましょう。

 次に、自分で書いた形容詞を見て、

 ・もし自分をもっと強くアピールするためには、どの形容詞をなくすとよいか?

 ・もし、自分を強くアピールするためにはどのような形容詞を使うとよいか?

 という点について考えてみましょう。

 成功や成長したいと思う場合、何が必要であるかを正しく認識することが必要です。

もし、「権力」を求めるのであれば

 「権力」を求めるのであれば、反対や挫折に耐える覚悟を決める必要があります。 

 人がコントロールできるのは自分の行動だけです。

 もし不公正な状況を変えたいと思うのであれば、「権力」のしくみを知り、「自分のどのような行動を変えることが今の状況を変えるか?」を考える必要があります。

 

なぜ人は自分の殻にとじこもるのか?

 成功のために、自分の殻を抜け出す必要があるとすれば、なぜ人は自分の殻にこもることが多いのでしょうか?

 その理由の1つとしては「自分らしさ」を大切にすることがあげられます。

 「自分らしさを貫かなければいけない」、「正直に行動しなければいけない」と考えることがあります。

 そのため、いくら成功のために効果的だとわかっていることであっても「自分らしくない」という理由でやらないということがでてきます。

 しかし「自分らしさ」を大切にするという、一見よいとされることも問題になることがあります。

 それは、自分を変えられなくなるということです。

 自分のスタイルにとらわれすぎると、変化が必要なとき、新しいものを受け入れる必要があるときでもうまくいかない場合があります。

 「あるがままの自分」を受け入れるということ、「権力」を受け入れるということの両方が大切です。

 一方で、「自分」にも「権力」にもとらわれすぎない姿勢も大切です。

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