権力でたたかう3

 前回は「権力」を得た後にどのように行動すると影響力が強くなるのかをみていきました。それでは前回の復習からスタートしていきましょう。

1 自分の殻を抜け出したあとの「ルールを破る」という段階は、(  )で実行し、活動の中心的な役割をになうということです。

2 ルール内で勝てそうにない場合に、逆転のためには(  )の戦略をとる必要があることがあります。

3 「怒り」の感情は(  )い印象を与えます。

4 リーダーの役割としては、チームへ(  )を伝染させるということがあります。

1 自分  2 常識外  3 力強  4 感情

いかがでしたでしょうか。それでは引き続きジェフリー・フェファーさんの『出世 7つの法則』で権力について学んでいきたいと思います。

自分自身のブランドを確立する

 自分自身はどのようなことをしてきたのか説明できますか?

 自分がどんな人間で、どんなことをしてきたかを簡潔に説明できる2〜3文の短い物語を作ってみましょう。

 自分の成果を語ることなしに、成果を認めてもらえることはほとんどありません。

 「謙虚さは大切」「やっていることは誰かがみていてくれる」という考え方もありますが、正当な評価を得るためには、自分の成果をわかってもらえるようにする必要があります。

物語を描く

 自分の物語を語る時にはポイントがあります。それは「英雄」の物語に重ねて語ることがです。

 英雄の物語というのは

・思いがけない挫折や試練を経験する

・経験から学びを得て、人間的に成長する

・重要な教訓をもとに、新しい方法で困難をのりこえて成功する

 このような流れで語られることが多いのです。

ネットワークを作る

 どんなによいものであっても、知られていなかったら存在していないものと同じになってしまいます。

 そのため、人との交流を広げ、人脈の開拓に力を入れて自分の認知度と知名度を高めていくということが大切になります。

 目安としては週に8〜10時間は、仕事上の関係を作ることに費やしていくと効果的です。

人脈作りに時間をかけることで

 人は何かに時間や労力をかけることで、その対象を高く評価し、愛着を感じるようになります。

 つまり、人脈作りに時間をかけていくことで周りが自分に対して同じような感情を持つようになっていくことになります。

ネットワークを作る4つの原則

 では、ネットワークを作るポイントはどのようなところにあるのでしょうか?

1 弱いつながりを増やしておく

2 仲介役になる

3 ネットワークの中心に位置するようにする

4 価値あるものを提供する

そのために効果的であるのは「友人、知人へ自分から近況報告をする」ということです。

こうすることで、つながりを広げ、自然とネットワークの中心になることができます。

権力を活用する

 権力を持った段階ですべきことは「権力を使う」ということです。

 「権力を行使する人=強力な人物」という印象を与えることになります。この状態のときに、持っている権力を行使して好ましい変化を起こすことができれば、味方が増えてさらに多くの成果を上げることができるようになります。

権力を活用しないと・・・

 権力を持った初期の段階では、反対する勢力が団結できていないときです。このときが権力を定着させるための成果をあげるチャンスです。

 権力の行使をためらっていると、元々の勢力が存続し、反対する勢力が団結してくるため権力は弱まっていきます。

成功してしまえば

 一度成功した人は、次も成功するだろうと思われやすくなります。そのため、一度成功をすることで「評価されやすい」状況が生まれます。

 人は「一貫性」を保ちたいと考えるため、成功した人をみると「この人は立派で、有能で、知的で、努力家だ」という印象を持ちやすくなります。

 また、成功した人物の方にも変化が現れます。一度成功すると

 ・楽観的になる

 ・損よりも利益に注目するようになる

 ・リスクの高い行動をとれるようになる

 このようになるため、普通の人がとらないようなチャレンジができるようになります。

 

権力を持って成功するために

 法則をまとめてみると 

 力になってくれそうな人を探し、直接頼むようにしましょう。(ネットワークをつくる)

 自分をおさえるのではなく、自分自身から行動しましょう。(自分の殻を抜け出し、ルールを破る)

 そして自分がどんな人間で、この活動にふさわしいかを簡潔に説明し自身のブランドを作りましょう(自分自身のブランドを確立する)

 表情やジェスチャーを通して権力があるようにふるまうようにしましょう(権力を演出する)

 自分からルールを作り出し、得た権力を活用していく(権力を活用する)

 こうすることで、「人生・組織・世界」が変わっていくことになります。

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