「情報」は知らないと損をする!とは限らない?3
今回も、復習からスタートしていきたいと思います。
1 何かを思考するときには( )情報を利用する傾向があります。
2 起きていることに注目していると( )が重要な情報について目がいかなくなることがあります。
3 人は難しい問題にであったとき、自分の立場をとりあえず決めたあとに( )を探すということがあります。
4 SNSから情報を収集していると( )と自分を比較してしまう可能性がでてきます。
回答例
1 とりだしやすい 2 起きていない 3 根拠 4 世界中の人
いかがでしたでしょうか?
それでは今回も そこで今回はロルフ・ドベリさんの『ニュースダイエット』で情報について学んでいきたいと思います。
価値があるもの?
世の中にある多くの情報のうち、重要なものはどれくらいあるのでしょうか?
本当に自分にとって重要な内容は10%程度と言われます。
注意が必要であるのは、世の中にあるあまり意味のない情報が入ってくることで、決断の質が下がってしまうことがあることです。
これは関係のない情報であっても、想像しやすいことや、わかりやすいことは判断をするときに思い出しやすく、影響を与えてしまうことが原因だと考えられます。
だからこそ意味のある情報を得る必要があります。
少なくとも、(この情報には価値があるだろうか?)と判断に迷うものであれば、自分にとって価値がないと判断できます。
関心を持つとは?
世の中の動きに関心を持ちましょう!と言われることがあります。
世の中には多くの情報があるため、すべての情報に関心をもつことは難しいです。
そもそも関心を持つというのはどのような状況をいうのでしょうか?
それは、情報を受け取った上で、何らかの行動をおこすという状況のことです。
注意してきくだけではなく、行動をおこしてこそ関心を持ったといえる状況になります。
出まわっている情報がすべてではない
気をつける必要があるのは、たとえ世の中にでまわっている新聞、テレビ、インターネット・・・とあらゆる発信された情報を見聞きすることができたとしても、すべて情報が仕入れられているわけではないということです。
そのとき世に出ている情報の特徴は
・新しい
・インパクトがある
というものが多くなります。
何度も発信されているから大切だとは限りません。世の中には、発信されていないだけで、自分にとって重要な関心のある情報があるかもしれないと知っておくことが大切です。
哲学者に共通する「よい人生」とは?
自分が人生を振り返って、「良い人生だった」と感じられるようにするためにはどのように生きる必要があるのでしょうか?
どのような人生が良い人生であるのか、絶対的な回答はないかもしれませんが、自分なりの回答を持っておくことが大切です。そうでなければ、目の前の問題に対処しているだけになってしまい、人生を浪費してしまいます。
さきほど、絶対的な回答はないといいましたが、昔から哲学者の唱える「良い人生」に共通している内容があります。それが、ネガティブ要素を少なくするということです。
心の落ち着きや、平穏にとって重要になるのは、ネガティブ要素を減らすことです。
自分にとって大切な情報を深めるのではなく、あらゆる情報を仕入れているとネガティブな要素が増えていってしまうため注意が必要です。
自分が影響を与えることができるか?
世の中には、自分が影響を与えることができるものとできないものがあります。
良い人生を送りたいと思ったときに、自分が影響を与えられないもの対して感情をたかぶらせることはあまり意味の無いものです。
そして世の中の約90%が自分が影響を与えられないものです。
つまり、残りの約10%の自分が影響を与えられるもの集中させることが大切になります。
多くでまわっている、自分にとって関係のないものに気を取られないようする必要があります。
それでも心配なこと・・・
自分にとって重要なことに集中する方がよいと感じていても、やはり多くの情報を入れている方がより良い人生を送ることができるのではないかと思うかもしれません。
もし、不安になったときは自分が生まれてからこれまで起きた大きなできごとを調べてみましょう。そして、自分の身の周りに起きた出来事を合わせてふりかえってみましょう。
すると、ほとんどのできごとが自分に影響を与えていないことに気がつくことができます。
自分に影響を与えるような情報や出来事は勝手にやってくることはほとんどありません。自分から探しにいってつかみとっているものが多いのです。
だからこそ、(多くの情報にふれなくてはいけない・・・)、(情報たくさん仕入れなくては・・・)と考えて心配する必要はありません。
情報と情報の戦いに対しては
もし、誰かが大きな声で、ある主張をしたとします。その意見に反対する人々はさらに大きな声で反対の主張をします。そして今度は反対に・・・
というような争いがおこなわれることがあります。
気がつくと本来の趣旨とは関係の無いところで、何の改善もせず争いが続いているということが起きてしまうのです。
多くの情報が求められる弊害
すべて分野について、詳しく正確に解説できるということはまずありません。色々な情報に対して、意味のある意見を述べるということはできない場合が多いです。
しかし、今の世の中では常に刺激が求められており、短くインパクトのある情報が重宝されることになります。
情報出す側も、どこかから切り取った、価値がないと感じているものであっても、発信することを求められてしまいます。
その分、本当に重要な情報を調査して、発信するという場が少なくなってしまうのかもしれません。
