自己認識攻略法
自分とはいったい何者なのでしょうか?
自己認識というのは、自分が他人からどう見られ、いかに世界に適合しているかを理解する能力です。
自己認識ができていることで幸福度が高くなり、成功するかどうかにも影響を与えます。
現代で必要とされる
・共感力
・影響力
・説得力
・コミュニケーション力
・協調力
これらの能力は、自己認識がもとになっています。
しかし、自己認識というものは意外と難しいものです
人は自分のことを平均以上だと考えやすい特徴があります。
さらに、人の失敗には気が付きやすい一方で、自分のことになると分からなくなってしまいます。
自己認識ができない状態であると、自分に自身過剰になるだけではなく、自分の価値観や目標を明確に持つことができず、自分にとって最善ではない選択肢を取り続けることにつながってしまいます。
それでは、自己認識を持つためにはどのようにすればよいのでしょうか?
そこで、今回からターシャ・ユーリックさんの『インサイト』で自己認識について学んでいきたいと思います。
「自己認識ができている」とは?
自己認識には2種類あります
・内的自己認識
自分を明確に理解する力のことです。
内的自己認識力が高い場合、本来の自分に合った決断をくだして満足度の高い人生を送ることにつながります。
・外的自己認識
周りが自分をどう見ているかを知る力です。
外的自己認識力が高い場合、自分自身を正確につかむことができるため、周囲との信頼度の高い関係をつくることができるようになります。
真の意味で自分を知るにはこのどちらの能力も必要になります。
つまり、自分自身を知ると同時に、自分が周りからどのように見られているかも知る必要があるということです。
自己認識の7つの柱
自己認識ができている人には共通する7つの特徴があります。
・価値観(自分の行動指針)
・情熱(自分が気持ちを高めて取り組むもの)
・願望(経験し、達成したいもの)
・フィット(自分の力を尽くすために必要な場所)
・パターン(思考、行動の一貫した傾向)
・リアクション(自分の力を物語る思考や行動)
・インパクト(周りの人への影響)
このような特徴があります。
外的自己認識は重要
自分自身を知るためには、自分を観察するということに集中しがちです。
しかし、実際には自分のことを知るためには「外部」を知る必要があります。
つまり、周りが自分をどう見ているかを知ることが大切だということです。
自己認識の7つの柱それぞれに対しても、内側からの視点と外側からの視点の両方を持つことが大切になります。
自分にとって重要な出来事
人は自分にとって重要な、目を開かせてくれるような体験をすることがあります。
そのような体験には3種類があり、このようなときには自身とむきあいやすくなります。
1 新しい役割・ルール
今までの居心地のよい範囲から一歩踏み出すことになる出来事
このようなときには、普段以上に自分を見つめ、自身を理解することができます。
2 強い衝撃
出会いや別れなど、自分にとって強い衝撃があったとき、自分自身と向き合わなければいけなくなり、自分の理解へとつながります。
まずは衝撃からの苦しみに反応するのではなく、苦しみを受け入れるところから始めていくことが大切です。
3 日常
自己認識は特殊なタイミングではなく、日常のなにげない瞬間にできるようになることもあります。
なにげない会話や、周囲の予期せぬ反応などから、自分のふるまいを新たな視点で見ることができるようになることがあります。
