自己認識攻略法6
引き続き、「自己認識」について学修していきたいと思います。その前に前回の内容を復習しておきたいと思います。
1 「今の考え方に気が付き、これまでの考え方を手放し、新しい見方をもとにして行動するプロセス」のことを( )とよびます。
2 (1)で重要になるのは、自分自身と世界を( )で見ることができるようにすることです。
3 自己認識を高めるためには、良いことでも悪いことでも( )で見ることができるようにすることです。
回答例
1 マインドフルネス 2 新しい形 3 別の角度(視点)
いかがでしたでしょうか?
それでは、ターシャ・ユーリックさんの『インサイト』で自己認識について学んでいきたいと思います。
自己認識を成功につなげる
自己認識ができるようになってきたとします。これを将来の成功につなげるためにはどのようにすればよいのでしょうか?
大切なことは、「自己認識によって自分を知り、目標を設定して自分が求める人生を生きるための変化を起こすこと」です。
つまり、成功するかどうかは、発見した自己をもとにして行動するかどうかによるということです。
ソリューション・マイニング
課題にぶつかったとき、解決策を見つけることが一番大切になります。
解決策に焦点をあてることを「ソリューション・マイニング」といいます。ソリューション・マイニングには様々な効果があります。
・考え込むことを抑えて理解を増す
・早く目標へたどり着く手助けとなる
ソリューション・マイニングをおこなうための例としては以下の方法があります。
①目標を設定する
②達成への進歩を記録する
このようにすることで、内省の減少、自己認識の向上につながっていきます。
外的自己認識
外的自己認識は、「周りからどう思われているか」を理解する力です。
周りが自分をどのように見ているかを普段知ることは非常に難しいです。それは、親しい人であっても、自分のことについての情報を進んで伝えてくれることはないからです。
また、自分のことは自分がよく知っているように感じますが、実は他人の方が客観的に見ています。そのため、他人の方が本人よりもこれからどのような行動をするかを正しく予想するということもあります。
自分のことは知りた・・・くない?
周りは自分についての真実を入ってくれることは少ないです。しかし、それ以外にも外的自己認識をジャマするものがあります。
たとえば「自分も相手の話をなかなか聞こうとしない」ということです。その理由は主に3つあります。
①「自分にはフィードバックは必要がない」と考える
→自分は正しく、周囲は間違っていると決めてしまう。
対策としては「自分だけではなく、周囲の意見も重要である」という事実に気が付くことです。
②「フィードバックは求めるべきではない」と考える
→フィードバックを求めることが、自分の弱さを見せると感じてしまう。
パファーマンスの高いリーダーは「批判的なフィードバック」を求めている傾向にあった。
むしろ、フィードバックを求めるリーダーの方が、周囲から優れたリーダーであるとみなされていることが多いようです。
③「フィードバックを求めたくない」と考える
→フィードバックはきっと自分にとって苦しいものだと想像してしまう。
それでは「フィードバックをされたくない」ことへの対策はどのようにすればよいのでしょうか?
フィードバックをしてもらう相手は?
フィードバックはなかなかされたくないものです。一方で重要だとわかっている人も多いものです。
フィードバックをされたくない対策として、まずはフィードバックをしてくれる相手は、どのような人がよいか考えてみたいと思います。
✖️ 愛のない批判者
→不当な批判が多く、客観的なフィードバックが返ってくることが少ないです。
✖️ 愛はあるが無批判
→すべてを肯定することで、やはり客観的なフィードバックが返ってきにくいです。
○ 愛のある批判者
→こちらのことを想ってくれていることで、客観的なフィードバックが得られやすくなる
フィードバックをしてもらうためのポイントは?
とはいえ、フィードバックをする側も難しいものです。少しでもフィードバックを正確にしてもらうためにはどのようにすればよいでしょうか?
正確なフィードバックを得るためには「具体性のある質問」が効果的です。
「私はどんな人?」と聞かれると何を求められるかわからず、どのように答えてよいかがわかりにくくなってしまいます。
そこで、「私の服はどう思いますか?」と聞くと(服について答えることが求められているのか)と考えて答えやすくなります。
少しでも「具体性」のある質問をすることが正確なフィードバックを得るポイントになります。
フィードバックからの改善には
フィードバックを得ることができたら、そこから改善につなげていきたいところです。
このときの注意点は「一度にひとつのことに集中する」ということです。
劇的に改善をしていくためには、同時進行で様々なことを進めていくよりも1つに集中する方が効果的です。
