自分を変える勇気を手に入れる方法4

今回も引き続き、トム・ケリーさん、デイヴィッド・ケリーさんの『クリエイティブ・マインドセット 創造力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法』で「創造力」を引き出すための方法について学んでいきたいと思います。

創造性を引き出すための「計画より行動」

1. 頭で考える前に、まず動く

私たちは何かを始めようとするとき、「もっと準備してから動こう」と考えがちです。確かに、ある程度の計画は必要ですが、行き過ぎた準備や構想は、行動するきっかけを奪ってしまうことがあります。

創造性を発揮するために重要なのは、「まず動いてみる」こと。

小さな一歩でも、実際に手を動かすことで得られる気づきは、机上の空論とは比べ物になりません。

アイデアというのは、実際に動き出したあとに進化するものです。

最初の試みがうまくいかなくても、それは“失敗”ではなく“素材”です。何度も改良を重ねるプロセスこそが、創造的な結果を生む土壌になります。

完璧な状態を目指して何も始めないより、不完全でも形にする方が、ずっと前向きでクリエイティブなのです。

2. 行動こそがアイデアを育てる

創造的な人は、アイデアを思いついたときに「これはいいかもしれない」と信じ、すぐに行動に移します。

なぜなら、行動そのものが発想の幅を広げ、次のヒントをくれると知っているからです。

「○○だったらいいのに」と思ったら、「今日中に○○できるかもしれない」と思ってみる。そんな軽やかな姿勢が、創造力の源になります。

日常の中でも、「ここはもっとこうできるかも」と感じる場面に出くわすことは多いはずです。

その気づきを逃さず、メモしておくこと。スマホのメモアプリでも手帳でも構いません。

それを後で見返したとき、次の行動や発想のきっかけになります。受け身ではなく、自分から世界に関わろうとする意識が、クリエイティブな感性を育てていくのです。

行動によって得られる「実感」は、頭の中だけの想像では得られません。

たとえうまくいかなくても、その体験が“次”を生みます。これは、失敗を単なるミスとして終わらせるのではなく、学びのサイクルに変えていく力とも言えるでしょう。

3. 完璧を目指さず、制約を味方につける

「もっといいものを」「完璧な状態で」と考える気持ちは自然なものですが、それが行動を止めてしまっては本末転倒です。

創造性においては、完成度よりも回数とスピードが大事な場合も多いのです。まずは“雑でもいいから早く試す”というマインドで、小さなプロトタイプを作ってみましょう。

ここで意識したいのが「制約」の力です。

自由に何でもできる状態よりも、時間や資源に制限があるほうが、人は工夫を凝らし、創造的なアプローチを生み出す傾向があります。

たとえば、「今日は30分しか使えない」という条件があるからこそ、集中力が高まり、要点が明確になります。

具体的な方法としては、まず簡単にできることから始めること。次に、長期的には大きな目標を持ちつつ、短期的には小さな目標を設定する。

さらに、小さなしめきりを何度も作ることで、行動のテンポが生まれます。これらを習慣にすれば、自然とアイデアを形にする力が育っていきます。

4. 義務を手放し、感情に耳をすます

「やらなければならない」ことばかりに気を取られていると、創造性はしぼんでしまいます。人は感情が動くときに、もっとも豊かな発想を得られます。だからこそ、「義務」ではなく「気持ちよさ」や「やりがい」に注目することが重要です。

そのためには、自分の感情に目を向ける習慣を持ちましょう。たとえば、1日の終わりに「今日は楽しかったか?」という視点で、1〜10点で自己評価してみるといいでしょう。これを続けていくと、何をしているときに自分が充実しているのか、どんな活動に熱中できるのかが見えてきます。

この内省のプロセスは、創造性の“土壌”を豊かにします。自分の心の動きを知ることで、本当にやりたいこと、本当に興味があることが明確になり、それが行動の原動力となっていくのです。

5. よく見えるより、よいと感じるものを選ぶ

私たちはつい、「評価されること」や「見た目が良いこと」を重視してしまいます。

でも、本当の創造性は、自分が「これだ」と感じるものを選ぶことから生まれます。他人の目を気にして無難な道ばかり選んでいては、面白い発想にはなかなか出会えません。

小さなことで構いません。「これ、なんか好きだな」と思える瞬間を大切にし、その感覚に従って行動することは、実はとても創造的な選択です。

失敗するかもしれないと不安になるかもしれませんが、創造性とは挑戦の連続です。失敗は、“新しいことに挑戦した”という確かな証でもあります。

自分が「よい」と感じるものを追い求めること。それを積み重ねていくうちに、気づけば自分だけの視点や表現が育っていきます。

そしてそれこそが、他の誰でもないあなたの創造力の源になっていきます。

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