「変化を嫌う人」を動かす方法2
せっかくの良いアイデアがあったとしても、実行へは抵抗がある・・・
その抵抗の例としては
1 ( ):自分の知っていることにこだわってしまう。
2 ( ):変化のためにエネルギーが必要。
3 ( ):変化によって否定的な感情が起きる。
4 ( ):変化させられたくないと感じる。
この4種類があります。
また、このような抵抗が起きる理由としては、
5 人は( )な情報にひきつけられる。そのため魅力的な部分よりも
変化したあとにおきる「よくないであろう」内容を想像して抵抗してしまう。
という事情があります。
回答例
1 惰性 2 労力 3 感情 4 心理的反発 5 ネガティブ
それでは、どのようにすれば実行へ近づくことができるのか、ロレン・ノードグレンさん、デイヴィット・ションタルさんの『「変化を嫌う人」を動かす』で学んでいきたいと思います。
今回は「惰性」と「労力」についてみていきたいと思います。
惰性とは?
惰性というのは、「変わらない」ことを重視することです。
次の質問に答えてみてください。もし、チェックが多いと「惰性」が発生しやすくなります。
□ 今までのものから、大幅に変更する
□ 新しいアイデアを実行するまでに、時間が無い
□ 新しいアイデアに慣れるための時間が無い
□ 変化は急激におきる
逆にいえば、この項目の逆であれば「惰性」は発生しにくくなります。
惰性を克服する
それでは「惰性」を克服する方法をみていきましょう。
1 繰り返す
同じことを何度も耳にすると、「正しい」と信じやすくなります。
新しいアイデアに関しては繰り返し説明することが必要です。
2 小さくはじめる
はじめに「無理だ」と感じてしまうと実行しにくくなるので、はじめに「これならできそうだ」というところからスタートします。
3 知っている人から伝える
新しいアイデアを、見たことがない人から説明されると受け入れにくくなります。
自分の知っている人からの意見は耳を傾けやすいですので、変化については知っている人から伝えるようにします。
4 提案は典型的なものと似せる
新しいアイデアが「全く新しい」と受け入れにくくなるので、今までと同じ部分がある上で、変化を入れるようにします。
5 「たとえ」を使用して説明する
新しいアイデアを、よく知られているものでたとえることで、「知っている」と感じるようになります。
労力とは?
労力とは、変化に求められるエネルギーが大きいことで、変化したくないと思うことです。
次の質問に答えてみてください。チェックがあると労力が高いです。
□ 変化をするための過程が多い
□ 取り組むための方法がわからない
チェックがあると、労力が高く反発される可能性が上がります
アイデアを検討するというときは、アイデアの価値よりも「実行にどのくらい労力がかかるか」を考えていることが多いのです。
その結果、アイデアがよくても受け入れられないということがでてきます。
労力を克服する方法
・労力のポイントを特定する
実行するためのステップをあらいだします。その上で
①やってもらいたい活動の取り組み方法を示す
②やってもらいたい行動をするべきタイミングを示す
③やるべき行動を実行するきっかけをつくる
このようにしておくと、「いつ、どうやって行動すればよいか」ということが分かり、実行への労力が低下することになります。
・シンプルにする
(間違えたらどうしよう・・・)と考えると実行しにくくなります。
実行して欲しいことは間違えることがないようにシンプルにしておきます。
・手順や量を減らす
するべきことが多いと感じると実行しにくくなります。
なるべく全体の量を減らすようにします。
・進歩状況がわかるようにする
今、どこまで進んでいるのか分からないと「いつまでやればよいのか」と労力の想像ができなくなり、実行しにくくなります。
全体はどれくらいあって、今どこまで進んでいるのかがわかるように示しておきましょう。
