最小時間で成果を出すために大切なこと
毎日たくさんのことに取り組んでいるのに成果がでない・・・と感じることがあるかもしれません。
一生懸命に努力して取り組んでいるのにうまくいかないとき、どのようにしていけばよいのでしょうか?
今回から、グレッグ・マキューンさんの「エッセンシャル思考」で学んでいきたいと思います。
断るのは悪いこと?
「なんでも引き受けることは良いことで、断るのは悪いこと」と考えられています。
そのため、「成功のためには、どんなことでも引き受けるべき」という風潮が生まれます。
しかし、このような風潮によって、次のような悪循環になることがあるのです。
1 引き受けて、うまくいった
2 頼られるようになり、色々まかされる
3 やることが増えて、時間とエネルギーが分散するようになる
4 すべてが中途半端になってくる
5 本当にやるべきことができなくなる
このように、成功のために失敗してしまうようになるのです。
やるべきことを選ぶ
近年は、非常に選択肢が多くなっています。さらに、それぞれの選択肢に対して多くの意見が出てきます。インターネットを通じて全く知らない人からも意見がくるのです。
こうなると、自分の時間とエネルギーを何に使えばよいか分からなくなってしまいます。
そこで大切なことは、自分のエネルギーと時間を何に使うのかを選択することです。
自分で何が重要かを考え、自分にとって不要なことを捨て、選んだことに集中することが必要になるのです。
順番としては
1 選択肢を検討する。
2 不要なことを捨てる。
3 やると決めたことを「しくみ化」する。
このような流れを作ることで成果を生み出していくことができるようになります。
しかし、「やはりたくさんのことに取り組む方がよいのではないか?」と思うかもしれません。
まずは選択の重要性についてみていきたいと思います。
選択をする
人はときに、選択することを「あきらめる」ことがあります。
1つ目は、「どうせこれしかできない」と考えるとき。
2つ目は、「すべてをやる!」と考えて、全部を受け入れるとき。
特に2つ目には注意が必要です。一見すると非常によく頑張っているように見えるため、このままやれば成果が出ると思いがちです。
しかし、すべてをやるというのは「自分では選べないために、言われたことをやっている」状態です。
選ぶことをあきらめてしまうと、他人の選んだ道を歩いていることになります。
まずは、「自分で選ぶ」ことが大切です。
すべての価値が等しいわけではない
「まじめにすべてをやれば成果はでる!」
たしかに、まじめに取り組んでいけば成果は出るし、様々なことに対応できるようになります。
しかし、一生懸命取り組んでいて、さらに一生懸命にやるというのは難しいことです。
パレートの法則という 「成果の80%は20%の努力に起因する」というものがあります。
つまり「重要な20%」の部分を改善することで大きな成果がでるということです。ですから、努力に比例して成果がでるというわけではないのです。
多くの小さいチャンスより、少ない大きいチャンスを見つけて取り組むことが大切になるのです。
だからこそ「選択」が重要になるということですね。
何を捨てるのか? → 何に( )のか?
選択をするということは、選択しない「何かを捨てる」ということです。
すべてに取り組むということは、すべてを捨てることと同じということになります。
しかし、「捨てる」というと気がすすまないこともあるかと思います。
そこで「捨てる」「あきらめる」というのではなく「何に全力で取り組むのか?」と考えるようにします。
意味としては同じになるのですが、気持ちが違いますので、結果も変わっていきます。
では、どのように選択肢を見極めていけばよいのでしょうか?
