脱「幸福になりたい!」2
前回は、脱フュージョンについてみていきました。その内容を振り替えってみます。
1 頭の中で、「私は○○だ」というよくない思考が出てきたときは
「私は( )」と、言い換えるとよい。
2 自分の思考を( )にして歌うようにする。
3 頭にうかんでいる思考に( )をつける。
4 ( )の声で発声してみる。
回答例
1 ○○という考えを持っている 2 音楽 3 タイトル 4 キャラクター
今回は引き続き、ラス・ハリスさんの「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない」で学んでいきたいと思います。
思考
頭の中では、休むことなく思考が続けられています。しかも、この思考は「よくない思考」であることが多いのです。
この思考に、真剣に耳を傾けているとストレスが高まり、よくない気分になってしまいます。
そこで、この思考を消す・・・と言いたいところですが、消すことは非常に難しいのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
観察
ときどき、何かに集中していて他のことが目に入らなかったり、耳に入らなかったという経験はないでしょうか?
これと同じ形で、頭の中で続いている「よくない思考」が耳に入らない状態にすればよいのです。
そのための方法としては
「10回深呼吸」があります。時間がなければ2・3回でもよいですので、すきまの時間にでも行うことができます。
やり方の例としては
1 ゆっくり呼吸をする。
2 呼吸をするときに、空気が出入りする感覚に注意をむける
3 イメージや思考があらわれたときは、すぎさっていくことをながめる
「10回深呼吸」を続けていくことで
・思考をやりすごす方法
・思考から注意をもどす方法
がわかってくるようになります。
未来への不安
人々は、未来に対して不安を持つことが多いです。「失敗」「拒否」など不安になるイメージがわいてくることがあります。
イメージがうかぶだけならばよいのですが、人はこれらのイメージを真剣に考え、現実に起きていると感じてしまいます。
そして、注意力をうばわれてしまいます。
このようなイメージにはどのように対処すればよいのでしょうか?
イメージを無害なものとしてみる
やはり、イメージも消そうとすると思い出してしまいます。
そこで、頭にうかぶイメージには害がないと思えるようにします。
・イメージを心にうかべ、自分にどのような影響があるかをみる
・イメージであそぶ
「逆さにする」「回転させる」「逆再生する」「スローモーションにする」「2倍速にする」など色々な方法があります。
この段階で効果をあまり実感できないときは
・字幕をつける
→面白おかしい字幕がおすすめ
・音楽をつける
→好きな音楽を流してみます
このような形で、「よくない思考」を受け入れることができるようになっていきます。あくまでも「消す」のでなくて「受け入れる」ということです。
