脱「幸福になりたい!」6

 前回は「今・ここ」に集中するための方法についてみていきました。その内容について確認をしておきたいと思います。

1 呼吸のポイントは、まずしっかりと(  )ことが大切です。

2 判断を減らしていく方法として、(  )をして事実を伝えるようにするものがあります。

3 (  )な思考が頭の中で戦っている間に、「今・ここ」から意識が離れていってしまいます。

回答例

1 はく(はききる)  2 実況中継  3 ネガティブとポジティブ(ポジティブとネガティブ)

 それでは、今回はラス・ハリスさんの「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない」で、どのようにして価値に基づいた行動をすればよいかについて、学んでいきたいと思います。

価値と目的

 価値と目的は意味が異なります。

 目的は達成可能なもので、達成した時点で終了です。

 価値というのは進むべき方向です。価値とつながっていることであれば、難しいことであっても意欲を高めて取り組むことができます。

 では、このような価値を見つけるためにはどのようにすればよいのでしょうか?

自分の遠い未来の姿は?

 価値をみつける方法として、80歳になった自分を想像するというものがあります。

 そして、80歳になったつもりで、次の項目について考えてみます。

 1  自分は○○を恐れることに多くの時間を使ってしまった。

 2  自分は□□に時間を使わずに生きてきてしまった。

 3  もし時間をもどすことができるのであればどんなことをするか?

 この3つについて、紙に書いてみましょう。紙に書くことで集中し、自分にとっての価値を記憶に残すことができます。

 

目標をうまく設定する

 自分の人生における価値がわかったら何をすべきなのでようか?

それは行動です。価値につながっている行動をすることで現実になっていきます。

 では、行動を起こすために何をすべきなのか?それが目標の設定です。

 目標は紙に書くことで達成の可能性が高くなりますので、ぜひ紙に書いてみましょう。

・目標設定の5ステップ

1 価値を書き出す

  色々な分野について自分の価値観を書き出してみましょう。

2 小さくて簡単な目標をたてる

 なるべく具体的で、簡単な小さい目標を設定しましょう。これにより「難しいからやめよう」という気持ちを抑えることができます。

3 短期の目標をたてる

  数日間続けられる具体的な目標を設定します。

4 中期の目標を設定する

  数週間から数ヶ月での目標を設定します。

5 長期の目標を設定

  数年単位での目標を設定します。

 

絶対不可能なことは目標にはむかない

 設定をするときには、絶対不可能なことを目標にしないようにしましょう。

 たとえば、「二度と後悔をしない」という目標は、人にとっては非常に難しいと考えられます。

 このような場合は、

・後悔しないように⚪︎⚪︎をする

・後悔するかわりに◻︎◻︎をする

 というように行動に変換すると達成可能な目標になります。

 行動を設定したら、自分がその目標を達成するために必要な言動をしているところを想像します。そのときに聞こえてくる、批判的な思考には反応をせずに、そっとしておくようにします。

 ここでのポイントは、コントロールしにくい感情ではなく、比較的コントロールしやすい行動に集中して想像することです。

行動計画を立てる

目標ができたら、次は行動計画です。

・目標達成にむけてどのような小さなステップを用意すべきか?

・ステップをおこなうためにはどのようなものが必要か?

・行動はいつおこすべきか?

 「価値」・「目標」・「行動計画」が決まったらあとは行動をしていくようにします。

 

「成功」の意味を捉え直す。

 人はやらない理由を思いつくことが得意です。そのため、なかなか行動できないということが多くなります。

 中でも多い理由として

 「○○だからどうせできない。失敗するのであればやめておこう」

 というものです。失敗するより失敗しなかった方が気分がよいので、行動しないでおこうということにつながります。

 「成功」という言葉が目標を達成することであれば、「目標を達成できなかったから失敗した」ということになります。

 そこで、「成功」という言葉を「自分の価値に基づいて生きる」というように捉え直しましょう。そうすると価値を見つけて進み出したその瞬間に「成功」したということになります。

 自分でコントロールできないことに集中するのではなく、自分でコントロールが可能なことに注意をむけて、行動していくことが大切になります。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です