失敗を使って、学習する方法2

 前回は、失敗から学ぶ方法について学習していきました。前回の内容をふりかえってみます。

1 (  )しているときこそ、周りに注意がいかなくなり、失敗が発生します。

2 (  )関係が強いと、失敗から学ぶことが難しくなります。

3 学ぶためには、色々ためしてみて(  )を得ることが必要になります。

4 組織が失敗から学ぶときには、失敗を活かす方法を(  )にする必要があります。

回答例

1 集中  2 上下  3 フィードバック  4 簡単(シンプル・現実的)

それでは、今回もマシュー・サイドさんの『失敗の科学』で失敗から学べるようにしていきたいと思います。

認知的不協和

 失敗から学ぶことが難しい理由の一つに「認知的不協和」があります。

 人は自分が信じていることと異なる事実をみると、過ちを認めるのではなく事実の解釈を変えて自分が正しいと思い込むようになります。

 自分の信じているものに反対する事実が発見された場合、人は「確認した方法が間違っている」「確認をするときの条件が間違っている」というように考えます。

 このため、失敗を認めることができなくなってしまいます。

 

自己正当化

 また、自分の考えや予想が間違っていたとしても、「あっていた」と認識しようとします。

 それどころか、実際にはなかったことでも「あったに違いない」と記憶が思いこむこともあります。

 その理由として、人は「実際に見たこと」よりも「知っていること」を重視するためです。

欲しい情報だけを集める

 人は自分が「わかっていること」、「知っていること」が正しいと証明したいと思う傾向があります。

 そのため、正しいことを証明するための「自分が欲しい情報」だけを探して、意見に反する情報は見ないようになります。

 失敗から学ぶためには、この逆の姿勢が必要になっていきます。

 「わかっていること」を証明するよりも、まだわかっていないことが何かを明確にする方が重要です。

 自分の意見を批判的な目でみることで、「間違いである」ものを見つけてこそ、本当に正しいことがわかるようになっていきます。

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