「変わるもの」ではなく「変わらないもの」4

 前回の内容確認からのスタートです。

1 大きな変化を起こすためには(  )が必要です。

2 ( ① )して備えながら、( ② )して挑戦するというバランスが大切になります。

3 (  )を求めると、何かの能力が犠牲になっていることがあるので、ほどほどの余裕を持つことが重要です。

4 現実的に自分の求めていることを達成するためには、何をどのくらい(  )すればよいかを見極める能力が必要です。

回答例

1 積み重ね  2 ①悲観 ②楽観  3 完璧  4 がまん

それでは今回もモーガン・ハウセルさんの『この不確実な世界で成功する人生戦略の立て方』で学んでいきたいと思います。

「優位」を維持することは難しい

 優位に立つことよりも、維持する方が難しいと言われます。なぜ、優位性を維持することは難しいのでしょうか?

衰退してしまう原因としては以下のようなものがあります。

1 自分が正しいと思うようになる

 正しいポジションをとったからこそ、優位に立つことができるのですが、正しいポジションにいたことで、「自分こそが正しい」と過信してしまうことにつながります。

2 規模があわなくなってしまう

 小さい規模のときにはうまくいっていた仕組みが、規模が大きくなると合わなくなることがあります。この仕組みを「昔からこれでうまくいっていた」と固執してしまうと衰退につながります。

3 目標を達成して気持ちがゆるむ

 目標を達成するために努力をするが、達成すると気がゆるんでしまいます。その間に世の中がどんどん変化して、ついていけなくなることがあります。

4 特化していた能力が時代に合わなくなる

 何か1つの優れた能力により、優位性をつかむことがあります。しかし、時代が変化することで、その能力が時代に合わなくなることがあります。

 衰退した結果、滅亡してしまうものもあります。滅亡というと暗いイメージがあるかもしれません。しかし、滅亡は「この仕組みはうまくいっていない」ということを示して、他が進化をする学びとなります。

技術革新は過小評価される

 世界をかえることになる新しい技術でも、人々の最初の反応はよくないことが多いそうです。そして、人々の反応は段々と変化していきます。

1 聞いたことがない

2 聞いたことはあるが、理解できない

3 知っているがどう使用するかわからない

4 自分には関係なさそう

5 使っているが大きな影響はない

6 これがあると便利

7 いつも使用している

8 これが無い世界は想像できない

9 昔はこれがなくて生活していたなんて信じられない

10 影響力が強すぎるので、規制が必要になってくる

 このように反応が変化していきます。つまり、どんなにすごいものでも最初はわからないことが多いということです。

「最初は価値を感じないものだ」ということを知っていると、誰も気にしていないような技術も、進化する可能性があると感じることができます。

また、価値がなさそうなものでも、組み合わさることによって世界を変える可能性があると気が付くことができるようになります。

外からみるとよく見える

 人は、周りに比べて自分は苦労していると感じやすく、周りの苦労には気がつかないことが多いです。

 特に近年は、インターネット上で周囲の輝かしい日常を目にするようになりました。これにより「自分は周りに比べてダメだ」と思ってしまうことが多くなっています。

 実際には、たいていのことは外から見るよりも過酷で、想像しているよりは楽しくないということがあります。

 このことを知らなければ「他の人は自分にはない特別な能力を持っている」と思い、「自分は成功できない・・・」と考えてしまいます。

 どのような人でも、周りにはわからない苦労や問題と戦っていると理解することで、自分にも周りにも優しくすることができるようになります。

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