ご存知ですか? 残酷な成功法則2
前回から成功法則について学んでいっています。その確認をしておきたいと思います。
1 能力について、「Aは良い、Bは悪い」ととらえるのではなく、「AとBは( )だけ」というとらえ方をするようにします。
2 一般的なレベルよりも高い水準でできるようになりたいというのであれば、( )能力を高めることに時間を費やす必要があります。
3 「最良」になるということを、一番になるという意味で考えるのであれば、「変わっている」と言われても自分の( )なものをのばすことに時間を費やす必要があります。
4 「成功」とよばれるものを達成するために、まず必要になるのは自分の( )を知ることです。
回答例
1 異なる 2 バランスよく 3 個性・得意(順不動) 4 能力・合う環境(順不同)
いかがでしたでしょうか?それでは今回もエリック・バーカーさんの「残酷すぎる成功法則」で学んでいきたいと思います。
損する人と得する人
人々に「どのような人が成功すると思いますか?」という質問をしたときに、1番多い回答は「努力すること」でした。これは正しいのでしょうか?
たとえば職場で、出世することを成功とした場合、重要な要素は「上司からどのように見られているか」です。
結果、「お世辞」などが成功にとって効果があるということになってしまいました。
研究の結果は
・みえすいたお世辞でも効果がある
・お世辞の効果には際限がない
・上司からの印象は一生懸命に業績をあげるよりも重要
という結論になりました。
いい人なのに…の理由
人は、相手を評価するときに「温かさ」と「有能さ」で80%評価するそうです。
注意すべき点は「温かさ」は「有能さ」と逆の関係があり、「温かい」というのは「無能」ととらえられてしまうのです。
そのため、親切をすることで「この人は、能力が低いのだろう」と認識されてしまうことがあります。
悪いモノの方が強い
他にも「よくないもの」は、良いものより影響力が大きいことがわかっています。このような話を聞くと「悪い人になったほうが良いのではないか」と考えてしまうかもしれません。
実は短期的には悪い方が成果を残す事はありますが、長期的に見ると状況が変わってきます。
誰かが悪いことをすると
悪いことと言うのは感染していきます。誰かがズルをして見つからなければ、周囲は「ズルを許された」と思って、同じことをするようになります。さらに、周りの人を信頼できなくなり「どうせ周りもズルをするだろう」と考えます。その結果、努力しなくなります。
その結果、全体でどんどん悪い方向へ進んでしまいます。チームに悪い従業員が1人いるだけで、全体の業績は30〜40%低下することもあります。このように、悪いことをするというのはうまくいかないのです。
やはり、努力をして、目標を一緒に達成していく事が周囲との信頼感を高め、結果的に成功につながっていくことになります。
1着か最下位か
では、いい人は成功できるのでしょうか?結論としては「いい人は1位にもなれば最下位にもなる」ということがわかっています。
1位になるいい人と、最下位になるいい人の違いはどこにあるのでしょうか?
それは与えすぎるという点です。与えすぎることで、人につけこまれて成功から遠ざかってしまいます。
そこで、成功するためには、与えすぎないように、時間数を決めて助けるようにすることが大切です。週に2時間、1年100時間が目安となっています。
このように時間を決めて人助けをすることでストレスを軽減し、幸福感が増すとわかっています。
