「エフェクチュエーション」チャレンジ3
「エフェクチュエーション」にも少しずつ言い慣れてきましたでしょうか?前回の内容確認からスタートしたいと思います。
1 原則1「手中の鳥」では、( )資源でできることを発想するようにします。
2 人は自分が( )ものに対して価値を感じることが多いです。
3 原則2「許容可能な損失」では( )ことが発生することを前提として、どのくらいまで損失を許すことができるかを考えます。
4 損失については( )をしない損失についても考えておく必要があります。
回答例
1 今持っている(手持ちの) 2 持っていない 3 予想できない 4 行動
いかがでしょうか?
それでは今回も吉田満梨さん、中村龍太さんの『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』で学んでいきたいと思います。
原則3 レモネード
これまでは、何かを実行する前に情報の収集や分析を行い、「不確実」なことをなるべく取り除いた状態から行動をするというパターンが一般的でした。
エフェクチュエーションでは、予期しないことが起きたときは「そのできごとを活かす」という方向で考えるようにします。
「レモネード」もあまりなじみがないかもしれませんが、こちらもアメリカのことわざからきています。
「すっぱいレモンが手に入ったのであれば、おいしくレモネードを作ろう」(厳しいことが起きたのであれば、のりこえて良いものを作ろう)
という内容のことわざからきているそうです。
それでは、予期しないできごとを活用するにはどのようにすればよいのでしょうか?
活用のためには4ステップがあります。
1 予期しなかった出来事であると気づく
何か想像していなかった出来事がおきたときに、まず「期待していなかった結果だ」と気がつくことが必要です。
無意識に「期待していなかった結果だから無視しよう」となってしまうことが多くあります。
2 ものごとの見方を変えようと思う
期待していなかった出来事に対して、「違うとらえ方ができないか?」と考えます。
3 手持ちの資源をのばせないか考える
「偶然起きた出来事」と「手持ちの資源」を組み合わせることができないか?と考えてみるようにします。
4 「偶然+手持ちの資源」で、できることを考える
新たにできたものによって「何ができるか?」を考えてみるようにします。
原則4 クレイジーキルト
これまでは、事前にどのような関係者とつながっておくべきか想定して、関係を築いた上で戦略を作って実行していくというパターンが多くありました。
エフェクチュエーションでは、「やってみなければどのようなものが必要か分からない」という前提で進めます。
さらに、目的に対して「自発的に協力する人々」が「自分たちの持っている資源を利用できないか?」と考えて参加していくという特徴があります。
また、途中から参加したメンバーの資源も組み合わせることで、新たな目的や考え方ができて一緒に進めていくようになっていきます。
「クレイジーキルト」は様々な色や柄の布をぬいあわせてつくる「パッチワーク」の中でも、ランダムな形の布をつなぎ合わせてつくる「クレイジーキルト」というものから名前がとられているそうです。
集まった人たちが、自分たちが持っている資源を活用して作り上げていくうちに、誰もが予想していなかったものができあがっていくということです。
原則5 飛行機のパイロット
この原則は「コントロール可能なことに集中して、望ましい結果へと導く」というものです。
未来の予測は難しいので、コントロールできることによって、自分たちが未来をつくるということになります。
飛行中に予測不可能なできごとが発生したときでも、パイロットができることは機器や状況から考え、操縦すること(コントロールできることだけに集中している)というところが名前の由来です。
