解決できない問題から抜け出す方法3

 まずは前回の確認をしておきたいと思います。

1 よいリフレーミングのプロセスでは、まず(  )している問題は何か?を明確にしておく必要があります。

2 リフレーミングでは、最初に考えた問題を疑い、(  )ができないかを考えるようにしていきます。

3 問題が何かを明確にするときには、(  )の形式で書きだすようにすることが大切です。

4 最初のリフレーミングでは、(  )点をあまり気にしすぎないようにします。

回答例

1 解決しようと  2 他のとらえ方  3 短文(短い文章)  4 細かい

 いかがでしたでしょうか?それでは、今回もトーマス・ウェデル=ウェデルスボルグさんの「解決できない問題を、解決できる問題に変える思考法」で思考法について学んでいきたいと思います。

具体的なリフレーミングの方法

 最初に問題を設定(フレーミング)できたら、いよいよリフレーミングへと移ります。

 リフレーミングの方法は色々ありますので、それぞれみていきたいと思います。

1 フレームの外へ目をむける

 問題を目の前にすると、細かいところが気になりますが、一度全体像をみることをこころがけましょう。

 そして

 ・考え忘れていることはないか?

 ・自分たちが注目していないものはないか?

 と、考えることで幅広いところから手がかりを探すことができるようになります。

 では、細部から全体を見渡すための方法をみてきましょう。

①専門分野の外を見る

 人は、自分の得意分野の視点からものごとを見る傾向があります。

 これにより、自分の得意な解決策をとりがちになります。その結果、うまくいかないことも出てきます。

 しかし、この場合に問題になるのは「うまくいったが、実はもっと効率の良い方法があることに気がつかない」ということです。

 (うまくいったらから、次もこの方法で・・・)と考えてしまうのです。

 「専門外」の人から意見を聞くという機会を作ることが重要です。

②過去の出来事を見る

 何か問題が発生したときに、「なぜこの問題が起きたのか?」と分析することがあると思います。

 このときに、多くの場合は「目に見える範囲での細部」に注目します。つまり、直近で起きたことを原因と考えやすくなります。

 そこで、「もしかすると注目している期間より、前に原因があるかもしれない」と考えてみるようにします。

 もちろん、やりすぎるとどこまでも戻ってしまうので、あくまでも「もっと前に原因があるかもしれない」という意識を忘れないようにすることが大切です。

③隠れた影響をみる

 問題の原因を特定したと思ったときに注意するべきことは

 ・相関関係

 ・因果関係

 これを混ぜて考えてしまうことです。

 「Aが発生すると、Bも発生する」と「Aが発生することで、Bが発生する」

 この違いには注意が必要です。

 たとえば、「Aの花が咲くと、Bの花も咲きました。」という場合を考えてみましょう。

 『Aの花が咲いた「から」、Bの花が咲いた』とはならなさそうです。Aの花がなければ、Bは一生咲かなくなってしまうことになります。

 この場合「他の原因があるのではないか?」と考えます。つまり「隠れた影響」を見るということです。

 たとえば、どちらの花も咲いたという場合は「気温」などが影響しているかもしれません。

 このように「原因が特定された」と感じたときこそ注意が必要になります。

④見えにくい場所を見る

 問題について考えようとするときに、無意識のうちに「これは関係がありそうだ」「これは関係ないだろう」と判断しています。

 このような単純化によって、今から考えるべき問題についてしっかりと考えることができるようになります。

 しかし、この能力によって「隠れて見えにくくなってしまう部分」がでてきます。

 これを解決するためには

 ・この状況に関係している他のものはないか?

 ・意外な見方はないか?

 と、自分に問いかけて見ることが効果的です。

 

2 目標を見直す

 目標を一度立てたあとに、再度目標について考え直すことはあまりありません。

 目標は「よいもの」であることが多いですので、うまくいっていないときには、「やりかたが悪いのではないか?」と考えることになります。

 だからこそ

 ・目指している目標は正しいのか?

 ・よりよい目標はないか?

 と、目標を見直すことが大きな前進につながる場合があります。

 それでは、どのようにして目標を見直せばよいのでしょうか?目標を見直すポイントを3つ紹介します。

①部分的な目標から、より広い目標へ広げる

 目標を部分的なものから、より広いものへと見直すようにします。そのためには

・今の目標は何か?

・今の目標に到達したら何が実現できるか?

・今の目標に到達することで、他に前進することはあるか?

このように考えていくことで、1つの目標達成で、複数実現できることが見つかっていきます。

②論理を疑う

 Aを実行することでBが達成される。Bを達成することが目標だからAを実行しよう。

 このように目標を立て、実行内容を明確にしたとします。

 しかし、本当にAを実行することでBは達成されるのでしょうか?

 このことを疑わずに進めてしまうことがあります。

③他の方法はないか?

 より幅広い目標が見つかると、今まで考えていた方法以外にも、目標を達成する方法があるのではないか?と考えられます。

 たとえば「仕事をがんばる」という目標を立てたとします。

 そのより幅広い目標は?と考え、「仕事をがんばって収入を増やしたい」となったとします。

 すると「収入を増やすのであれば、他の方法もあるのではないか?」と考えることができます。

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