自己認識攻略法9
今回もターシャ・ユーリックさんの『インサイト』で自己認識について学んでいきたいと思います。
フィードバックのよい方法
相手へフィードバックをするときの効果的な方法はあるのでしょうか?
フィードバックのポイント1
・自分の解釈や一般論ではなく相手の「行動」に焦点をあて、具体的に指摘すること。
△あなたは攻撃的です。
○あなたは私の話を途中でさえぎってきました。
行動に焦点をあてると、自分でどうすればよいか理解しやすくなります。
フィードバックのポイント2
・口頭で指摘する
口頭で行う利点は
1 ニュアンスが伝わる
2 匿名だと書き方に気をつかわなくなる傾向があり、傷つける可能性が高まる
3 安全だと信じられるようになる
この3点です。
思い込みにとらわれない
組織に思い込みにとらわれた人がいると様々な悪影響がでてきます。
悪影響1
・周囲のパフォーマンスを下げる
悪影響2
・チームの成功率を半減させる
悪影響3
・上司が「思い込み人間」だった場合、チームの満足度と幸福度は大きなダメージをうける
もちろんこのような人たちも
「今日も周りのパフォーマンスを下げて、チームの満足度を下げるぞ!」と意気込んで朝をむかえているわけではありません。無意識に思い込みにとらわれた行動をしています。
さらに、人は「自分は平均以上で、まともな方である」と考える傾向があります。
では、このような人々にはどのように対処すればよいのでしょうか?
変えられない部分は受け入れ、変えられる部分を変える
思い込みを持っている人を変えることは非常に難しいです。そのための対処法をいくつか紹介していきたいと思います。
1 思いやりの精神「違う道を進んでいる」
自分とは違う道を進んでいると考えます。相手に抵抗するのではなく、水の流れにまかせていくイメージを持っておきます。
2 リフレーミング
相手に対しての考え方を変えます。相手の行動には「何か意味があるのではないか」と決めてあげることで、相手の行動によって感情を左右されることが少なくなります。
3 自分のリアクションをコントロールする
相手の行動に対しての自分のリアクションをコントロールすることで、状況をコントロールすることができます。
たとえば、相手のイヤな行動に対して、テレビで流れるような「笑い声」を頭の中で流してみます。するとイヤな行動が、お笑いの行動だったように感じられるようになります。
