今度こそ!スキルを磨く法則2
スキルを磨くためのよい方法はあるのでしょうか?では前回の復習からスタートしていきたいと思います。
1 手本になるものを( )することで、問題の解決につなげることができます。
2 問題解決を目指すためには、問題の( )を知ることが必要になります。
3 どのような( )で解決しているかを観察することが応用につながります。
4 自分で( )させるという手順が学習の効果を高めます。
回答例
1 観察 2 考え方 3 過程 4 説明
いかがでしたでしょうか?それでは、スコット・H・ヤングさんの『どんなスキルでも最速で磨く「マスタリーの法則」』で上達への最善の進め方を学んでいきたいと思います。
知能を向上させるスキルとは?
学習効果を高めるスキルはあるのでしょうか?それが「読解力」になります。高い読解力を持っていることで他の知識やスキルが吸収しやすくなります。
学習初期にうまくいくことが大切
最初に苦労して、そのまま取り残されてしまうということがあります。
1度この状態になるとついていけなくなり、課題に取り組むことも難しくなり、「自分はできない」と思考が固定化されてしまいます。
学習の初期には「習得できている」という経験によって、さらなる努力をしようと考えられるようになることが重要です。
完全習得への道
学習効果を高めるための方法にはどのようなものがあるのでしょうか?
1 カリキュラムを分解する
「教える → 練習 → フィードバック」という形に分解します。
2 テストをする
成績をつけるためではなく、どこまで習得したかを確認するためにテストを利用します。
できていない部分に関しては、新たな説明と練習を行います。
もし習得できている場合は、発展的な課題に取り組むようにします。
こうすることで、初期でつまずいている場合にサポートをすることができます。
3 教材は同じ方法で教えない
最初の学習でうまくいっていない場合は、同じ説明をしてもあまり効果があがりません。
他の方法で説明したり、違う練習方法に取り組んだりすることで理解が深まるようになります。
モチベーションにつながるものは?
学ぶことへの動機には「行動の結果得られるもの」に加えて、「自分には可能だ」という信念も重要になります。
「自分には可能だ」という気持ちのことを「自己効力感」といいますが、この自己効力感に影響を与えるものにはどのようなものがあるのでしょうか?
それが
・誰かの成功
・自分の成功
の2種類があります。
他者がうまくいっているところを見ることで
・良い戦略
・試行錯誤のプロセス
がわかります。これにより自分でやり方を試してみることができるようになります。
他者が成功しているところを見て、「自分も成功できる」と感じることが、行動への動機付けを生みます。
特に、自分にもマネができるという理由がある場合はより強い動機になります。
「失敗」を成功のもとにするためには
よく「失敗を経験することで次につながる」といわれますが、学習の初期に失敗を繰り返すと「学習性無力感」という状態になってしまいます。
これは、繰り返し失敗することで「どうやっても結果は変わらない」と感じて行動しなくなってしまうことです。
では、失敗を役に立てるためにはどのようにする必要があるのでしょうか?
それは「過去の成功体験」に加えて「失敗」が起きている場合です。成功体験を持っている場合、失敗をしても「最終的には成功できる」と感じて試行錯誤を繰り返して失敗をのりこえることができるようになります。
そのため、初期に繰り返し失敗していると「失敗は成功のもと」にはならなくなってしまいます。
学習の失敗の主な原因は?
スキルの向上においては、知識を持っていることよりも「使いこなせる」ようになっていることが重要です。繰り返し学習をしてスムーズに知識を使えるようになることが「基礎的な力がついた」と言える状態になっておく必要があるということです。
このような基礎がない状態で問題に取り組んでいくことがつまずきにつながってしまいます。
学習初期の自信がないという段階では、簡単で単純な課題からスタートして「ポジティブな実績」を積み重ねることが重要になります。
難易度設定の重要性
学習の難易度は重要です。ポイントは「段々と難易度を高める」ということです。当然だと感じるかもしれませんが、徐々に難易度を高めるという取り組みは「楽にできる」という状態にならないため簡単にできるものではありません。
役に立つ「困難」とは?
すべての困難が効果的であるとはかぎりません。では、効果的な困難にはどのようなものがあるのでしょうか?
・思い出す
繰り返し見るよりも「思い出す」ことの方がより記憶を強化します。
たとえば、ノートを2回読み返すより、フラッシュカードで2回問題を解く方が効果が高いということです。
・間隔をあける
同じことを短期間に繰り返すと、急激にパフォーマンスが高くなります。しかし、忘れるスピードもはやくなります。
そこで効果的になる方法が「間隔をあけて」学習をすることです。
効果的な練習のループ
効果的な学習の流れは
「例を学ぶ」→「問題を解く」→「フィードバック」を繰り返していくことです。
学習をする人は「例」を学んだとしても、その「例」を使用する問題にであうまで注意深く学習をしない傾向があります。
そこで、「例」を学んだあとには「練習問題」が必要になるということです。
さらに、うまくいっているか、うまくいっていないかを「フィードバック」してもらうことで自信を持って取り組めるようになっていきます。
