今度こそ!スキルを磨く法則3

 前回は、効果的に学習を進めるための手順について学んでいきました。それでは前回の復習からはじめたいと思います。

1 学習効果を高めるためのスキルは(  )です。

2 学習(  )の「できている」という経験が、さらなる努力につながります。

3 学ぶことへの動機には、行動の結果得られるものに加えて、(  )という信念が必要になります。

4 失敗を成功のもとにするためには、(  )体験を持っていることが大切です。

5 自信がない段階では、(  )な課題からスタートして、ポジティブな実績を作っていくことが大切です。

回答例

1 読解力  2 初期  3 自分には可能である  4 成功  5 簡単で単純

いかがでしたでしょうか?

それでは、スコット・H・ヤングさんの『どんなスキルでも最速で磨く「マスタリーの法則」』で上達への最善の進め方を学んでいきたいと思います。

スキルが与える影響は?

 脳トレに挑戦したことがあるという人がいるかもしれません。しかし、現時点で脳トレに効果があるという証拠はほとんどない状況です。

 脳トレで練習した内容については上達していきますが、脳トレによって他の能力が身についたという証拠は見られないということです。

 現在でも、「○○に取り組むことで思考力が身に付く」、「□□を学ぶことで創造性が高まる」、「△△は問題解決能力を養う」ということが唱えられることがありますが、それぞれの分野の能力は上達しますが、他の分野を改善させるという証拠はでてきていません。

共通点があれば影響はある

 学習しているスキルが、全く他のスキルに影響がないということはありません。

 たとえば英語を学習した人は、他の言語を学ぶ時に影響があります。このように似たスキルには影響を与えるということです。

上達させたい課題に集中しよう

 特定のスキルによって、幅広く能力が身に付く可能性は低くなっています。つまり、上達したいスキルがあるのであれば、その課題に集中することが必要になります。

 大きな目標がある場合に、具体的な内容ごとに分解して取り組むことが効果的であるのは、「上達させたいスキル」に集中して取り組むことができるからということになります。

具体的な例に取り組もう

 応用力を高めるためには、持っている能力を使えることに気が付く必要があります。

 そこで、多くの例にふれておくことが大切になります。多くの例を知っておくことで、1つの例だけにこだわるのではなく、知っている例を他に広げることができる可能性が高くなります。

学ぶものが目的になるようにする

 「○○に取り組むことで思考力をつける!」のように考えるのではなく、「○○の能力を高める」ということ自体が非常に価値があります。

自分が関心のあるものが目的になるようにすればよいということです。

即興力を身につけるためには

 様々な分野で「よく即興で対応できるな・・・すごいな・・・」と感じたことがあるかもしれません。このような即興に対応するためにはどのようにすればよいのでしょうか?

 即興を身につけるために重要なことは、「多様性」を利用することです。同じスキルを同じようなタイミングで使用するのではなく、様々な例で活用することで、他の場面でも活用できることに気がつけるようになっていきます。

多様性を生み出す練習

 多様性を生み出すための最初の方法は、「同じように練習するのではなく、練習内容を混ぜる」ということです。

 規則的に練習していると、学習パターンは習得しやすくなる一方で「これからどのように行動すべきか?」を決定する能力が上達しにくくなります。一方で、不規則に対応する練習をすることで、学習パターンの習得はゆっくりになるように感じますが、最終的にはより高い効果を得る傾向があります。

反復ではなく多様性が大切か?

 それでは、どのようにすれば「多様性」の効果を最大限に発揮できるのでしょうか?

 まずは「学習の過程において、段々と導入していく」ということが大切です。

 正しくできるスキルがないときは、まずは自分でスムーズに使用できるスキルにしていく必要があります。

 そのためには、まずは反復学習でスキルを身につけて、段々と多様性の練習を増やしていくと効果的です。

学習はシャッフルしてみる

 多様性練習を最も簡単に行う方法は、練習内容をランダムにすることです。

 学習をするときは、たいていテーマごとに整理されています。そこで「カード」を利用するなどしてランダムにテストをしていくことが効果を高めることになります。

量から質を生む?

 すぐれた科学者や芸術家は「多作」である場合が多いです。エジソンの発明数やピカソの作品数が非常に多いことを知っている人もいるかもしれません。

 そして、研究によると、よい作品が生まれる時期というのは、最も多くの作品が生み出されている時期に多くなるという傾向がみられます。つまり、質は量による影響があるということです。

 そこで、創造的になるためには生産性が重要な要素になっていきます。しかし、自分自身の生活を犠牲にしてまで生産性を高めるようにするのは・・・と思うこともあると思います。

 品質を落とさず、時間を使いすぎず、創造性を高める方法はあるのでしょうか?

「創造」以外の部分は機械的にする

 何かに取り組むときに、創造的な部分以外は手順や取り組む方法を決めてしまうようにします。

 そうすることで、非創造的な決まった内容についての時間を減らし、創造的な部分に時間を使うことができるようになります。

アイデアを待つ

 アイデアには熟成を待つ必要があるときがあります。

 かつて、エジソンは異なる課題に同時に取り組んでいました。もし進めている課題が行き詰まった場合、他の課題に取り組みます。そして他の考え方が偶然によって見つかったときに、行き詰まった課題に再度取り組むようにします。

 

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