今度こそ。リスキリング 2
「人生100年時代と言われているけど、具体的に何をすればよいのだろう?」
というわけで、今回も
徳岡晃一郎さん、房広治さんの『リスキリング 超入門』でリスキリング について
学んでいきたいと思います。
リスキリングには必要な要素が4つあります。
1 シナリオ 2 スピード 3 サイエンス 4 セキュリティ
この4つになります。
1 シナリオ
未来を予測して逆算し、そこへいたるまでやるべきことを考えることです。
人は変化を嫌うので、やらない理由を探してやらなくなります。
そこで、未来に起きることを決めてしまうことで、そこにいたるまでに今何をすべきか?と考えらるようになります。
「シナリオ思考」を身につける中ですぐに実行できそうなことは
『計画が失敗したという前提で、失敗の原因について考える』
ということです。
成功が前提にあると、希望的観測による計画になるので、
失敗を前提にして、不都合なことも考えられるようにします。
2 スピード
世の中が変化していくスピードが早くなっています。
そのため、刻々と前提条件も変化し、考えているうちに状況が変わってしまいます。
そのため、『すばやく決断して修正しながらすすめていく』ことが大切になります。
判断の基準として、「未来への目標に向かっているのか」がポイントです。
3 サイエンス
論理的思考・データで確かめることです。
今の状況を「あたりまえ」とせず、「なぜこうなっているのか?」と考えます。
また、「なんとなく」ではなく、「データで確認して」結果を客観的に考察できるようにしていきます。
このためには『批判的に考える』ことが大切になります。
もちろん、文句を言うことが目的ではなく、「これでよいのか?」という考えにより
視野を広げることが目的です。
4 セキュリティ
自分への脅威をとりのぞくことです。
自分の安心できるところに居続けることで、何かが起きたとしても
「自分には関係ない。自分には良くないことは起きない」
と感じやすくなります。
「シナリオ」と「サイエンス」を組み合わせることで、
今までのデータから考えて、自分だけに起きないということはないのではないか?
もし自分の身に起きるとして、今のうちに何をしておくべきか?
のように考えることができるようになります。
また、人は自分の見たい情報を見る傾向があるので、情報が偏りがちになります。
そのためには『情報を広く・中立で・多様に集める』ことが大切です。
「人生100年」といわれる時代、スキルは今からでも蓄積することができるのですね。

